?ケイカル板について
トマト工業では、木質系の他にケイ酸カルシウム板を販売、加工しています。
ケイ酸カルシウム板はケイカル板と呼ばれています。
建築関係に携わる方ならよく知っている物ですが、一般的には
あまり知られていません。
石膏ボードのようなイメージの物ですが、石膏ボードとの最大の違いは、
水に強いということです。
石膏ボードは石膏を原料としているので、水を吸いやすく、水を吸収すると
ぼろぼろになります。
両側に紙が貼ってありますが、その紙がなくなれば、非常に脆い性質の物です。
石膏ボードはその代わり、安価で非常に加工しやすいという特徴を持っています。
ですので、ケイカル板は主に、外気にさらされる軒天【屋根のひさし】や、水かかりのするキッチン、厨房などの内装材に使用されます。
また不燃材料ですので、防火下地などにも使用されています。
最近はトステム、タマホームなどの体力面材としてモイスという商品がかなり出ているようです。
ダイライトなどの耐力面材に変わる材料で、ケイカル板の類似品といえます。
ではこの材料はどのようにできるのでしょうか?
ケイ酸カルシウム板のできるまで。
ケイ酸カルシウム板はケイ酸カルシウムの粉体をドロドロに攪拌します。
大きな網のついたローラーに、薄い層に巻き取り、作りたい厚みまで層を重ねていきます。
【層間剥離しやすい原因の一つがこの層で作っていくということです。】
その後、オートクレーブというカマに入れて【ピザのイメージ】200度?くらいの熱で水分を飛ばして乾燥させ、製品を取り出します。
任意の厚みになるまでワイドベルトサンダー【ヤスリの大きいバージョン】で削り出し、厚みを整えます。
または、安価なタイプですと、プレス圧着【上下から重量をかけて厚みをそろえます。】で厚みをそろえることがあります。
表面の平滑製はサンダー品の方がありますが、細かいサンディング筋ができています。
こうしてケイカル板ができあがります。
トマト工業とケイカル板
木質系の加工屋さんはとても沢山あります。
加工大手さんが近くにいますが、毎年数千万という投資をし続けて高速化、効率化を図っています。
トマト工業の規模ではとてもじゃないけど、ついて行けないです。
トマト工業は加工大手さんができない分野をこれからのばしていこうよ。
ということでこちらの方に特に力を入れています。
ケイカル板やフレキシブルボードなどはアルカリ性が強く、木工加工屋さんは刃や集塵、は材の問題で非常に困った顔をされます。【ホームセンターでもケイカルや石膏ボードは機械を使えず、カッターナイフをお貸しします。とのこと】
トマト工業はそこがとても得意分野です。
加工大手さんにできない、小ロット、短納期、そして不燃材料
これがトマト工業の生きる道です。
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