【5分でわかる】メラミン化粧板とは?高圧メラミン、低圧メラミン化粧板の違いとは?

さてみなさまこんにちは。

まぶちでございますよ。

今日はメラミン化粧板について解説します。

メラミン化粧板とは?

日本の高圧メラミンと低圧メラミンの違い

メラミン化粧板といえば、家具や建材に欠かせない素材です。

 

メラミン化粧板とは?というのはよく聞かれる質問です。

 

でも「高圧メラミン」「低圧メラミン」って何が違うの?と疑問に思う方も多いはず。

今回は、これらの違いをわかりやすく、解説します!

 

メラミン化粧板とは図解にするとずばりこんな感じ。

わずか1mm足らずですが、高圧メラミンの構成は以下の通り

 

化粧シートには木目がプリントされてますが、クリア層と溝が同調しているので、同調エンボスと言われます。

 

年々リアリティが高くなってきております。

 


1. 高圧メラミンと低圧メラミンの基本的な違い

 

よく勘違いされるのは、高圧、低圧メラミン、字面だけだと、ただの圧力の違いみたいに思われるのですが、

 

図のように、高圧メラミンは単体では使えない表層の化粧板です。

 

たとえると、色柄が豊富な「鎧」になります。

 

一方で、低圧メラミンはパーチクルボードなどの木基材がベースにあるので、

「鎧武者」になってます。

項目 高圧メラミン 低圧メラミン
構造 メラミン樹脂を高温高圧で積層 基材にメラミンシートを貼付
厚み 約0.95mm 約18mm前後
重量 約2.3〜3kg 約12〜15kg
耐久性・強度 高い(硬度・耐水性)
単体ではペラペラ
中程度(基材に依存)
単体で棚になる。

 

① 製造方法の違い

  • 高圧メラミン (HPL): 高温(約150℃)と高圧(約70~100kg/cm²)で複数のクラフト紙をメラミン樹脂で圧縮。
    結果、硬くて丈夫な板が完成します。
    こちらは1mmと薄いので、触ってもペラペラです。
  • 低圧メラミン (LPM): パーティクルボードやMDFにメラミン樹脂を含ませた紙を170~220℃の高温で低圧(約20~30kg/cm²)で接着。

② 厚みの違い

  • 高圧メラミン: 厚みは約0.95mm〜1.2mmで、単体では自立できません。
  • 低圧メラミン: 厚みはパーチクルボードやMDF基材を含み、9-30mmです。

③ 耐久性とコスト

  • 高圧メラミン: 表層にいろんなパターンがあり、意匠性が高いです。表層硬度は9Hとほぼ最高クラス。
  • 低圧メラミン: 表層はつるんとした感じですが、表層硬度は9Hとこちらもほぼ最高クラス。よって両者ともテーブル天面などに使用されています。

2. 用途の違い

実際にはどんな場面で活躍するのでしょうか?

① 高圧メラミン (HPL) の主な用途

すごい数の種類があるので、選ぶ時には選択肢が非常に多いです。

  • キッチンカウンターやテーブルの表面: 耐熱性と耐摩耗性が必要な場所では、HPLが大活躍。

    わかりやすい例としては、フードコートのテーブル天板などです。
  • 公共施設や店舗の家具: 頑丈さと耐久性を求められる場所に最適。
  • 壁面パネルやトイレブース: 衝撃や湿気にも強く、衛生的。派生品としてキッチンパネル、アイカセラールなどがあります。

② 低圧メラミン (LPM) の主な用途

  • 家具やキャビネットの表面材: 軽くてコストが抑えられるため、家庭用家具にピッタリ。
  • 収納棚や住宅用建材: 大量生産がしやすく、コストパフォーマンスが高いです。オフィス机の天面などによく利用されています。

3. どちらを選ぶべき?

最後に、「どちらを選べばいいの?」という疑問に答えましょう。

  • 高圧メラミン (HPL): 耐久性や強度が必要な場所で、意匠性があるといいな。→高圧メラミン
  • 低圧メラミン (LPM): コストを抑えたい・軽量で加工しやすい → 低圧メラミン。

という使い分けになります。

4. 製造メーカーは?

製造メーカーは以下の通り

高圧メラミン

 

アイカ工業(日)

色柄が非常に多くバリエーションに富みます。

まさに化粧板界のジャイアン。圧倒的なシェアを独走しています。

 

日本デコラックス(日)

色柄が非常に多くバリエーションに富みます。

最近はタイル調のパニートなど商品開発力に力を発揮しています。

イビケン(日)

岐阜県大垣市が本社。あの世界的メーカー、イビデングループ。

色柄制限はありますが、サンゲツのリアテックとコラボしているので、

非常に選びやすくトータルコーディネートが可能です。

欧米の高圧メラミンメーカー

 

Formica Corporation フォーミカ・コーポレーション(アメリカ)

アメリカの化粧板メーカー。人気のソリッドカラーは、アメリカらしいビビッドな色合いが特徴。

世界的に有名な高圧メラミンパネルのメーカーで、キッチンや家具の表面材として広く使用されています。

URLhttps://www.formica.com/

 

Wilsonart ウィルソンアート(アメリカ)

概要:高品質なメラミンパネルを製造しており、商業施設や住宅の内装材として用いられています。

木目もはっきりとした色合いが特徴です。

URLhttps://www.wilsonart.com/

 

Kronospanクロノスパン(オーストリア)

世界的なメーカーであり豊富な色柄を持ちます。

URLhttps://www.kronospan-express.com/

 

EGGER エガー(オーストリア)

オーストリアの化粧板メーカー。環境配慮型の化粧板を製造しています。

URLhttps://www.egger.com/

 

一方、アジアにも新興メーカーがあり、世界的にシェアを伸ばしています。

 

アジアの高圧メラミンメーカー

 

Laminex (Thailand) Co., Ltd. ラミネックス・タイランド (タイ)

URLhttps://www.laminex.com.au/

どちらかというと赤みを落としたようなシックな色合いが多い印象です。

 

低圧メラミンメーカー

 

サシヒロ株式会社(日)

大垣にあるサシヒロ社。

高度な加工技術と製品製造に定評がある国内低メラトップメーカーです。

ほとんどのメラミン加工メーカーが岐阜、愛知近辺にありますね。

加工について

実はトマト工業もメラミンを加工することがよくあります。

 

たとえば、腰高までのメラミンのカット加工であったり、貼合もできるので、

貼合後切削したりといったように複数の加工を組み合わせて加工を行っております。

 

 

ぜひ下のバナーから問い合わせてみてね!!

 

ではまた!!

 

※情報のヌケモレ、不備がありましたらぜひコメントで教えて下さい。

 

加工相談してみる
今すぐ注文する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)