【5分でわかる】アミテック社ワイドベルトサンダーの種類について

さてみなさまこんにちは。

 

まぶちでございますよ。

 

 

アミテックワイドサンダー

今日はアミテックさんが見えて工場で話をしました。

秒速で忘れてしまうので、アミテックのワイドサンダーについて知見をまとめておこうと思います。

 

アミテックのワイドサンダーは竹川鉄工時代から続くロングセラーです。

剛性が極めて高く、頑丈なため日本中の工場で多く使われております。

日本でもっともシェアが高いワイドサンダーメーカーになります。

 

ワイドサンダーは紙やすりの親玉みたいなものを使ってボードをゴリゴリ研磨していくものです。

ペーパーの幅は1300mmもあり、一度に20kw〰37kwもの超巨大モーターでゴリゴリ削っていきます。
 

これで、一回とおすだけで厚みをマックスで0.5mm削ることができます。

 

ワイドサンダーの用途

ワイドサンダーの用途は、研磨です。

その研磨、最も精度が高い加工の一つがこの研磨、研削になります。

木工では、塗装前の目荒らしや、表層を平滑にすること。

形成層、岩盤層を削りとること。

厚みを変える事、表層に凹凸をつけて塗料のくいつきをよくするなど多種多様にわたっています。

 

ワイドサンダーの種類

ワイドサンダーには大きく分けて2種類があります。

切削系サンダーとシート系サンダーです。

 

切削+サンダー

切削加工を入れてからサンディングする、切削サンダー

これはプレーナー型とバーチカル型に分かれます。

1.プレーナーサンダー

幅広の円筒切削筒が削り取っていき、後工程でサンディングするものです。

製品名はSR-130CC

 

2.バーチカルサンダー

バーチカルというのは、垂直という意味ですが、垂直面に並んだ切削刃物、カッターがまずゴリゴリ削っていきます。

その後、サンダーで目を綺麗にするものです。 

SRP130DC

プレーナーも、バーチカルも、どちらかというと研削量が多く重切削、素材メーカー、合板メーカーなどがチョイスする仕様のものです。

 

この後述べる、サンディングシート系サンダーが該当の製品になります。

 

シート系サンダー

 

シート系サンダーは幅広のサンディングシートをあてて板を削っていくものです。

 

大きくわけて2種類あります。

SERシリーズとSRシリーズ。

 

SERシリーズはどちらかというと廉価盤です。

SRもSERも定盤固定というのがアミテック社の特徴ということです。

定盤固定型(新)定盤は一定、上側が上下する。

定盤固定式のメリット(アミテック式)

上の定盤が板の厚みに応じて変わるので、コンベアなど固定台から投入ができます。

これによって自動化、ライン化が可能になります。

 

この方式でもってアミテック社が大手企業のラインに広く適用されるようになりました。

 

では定盤固定式はデメリットはないのでしょうか?

 

定盤固定式のデメリット

定盤固定式は上側から押し付けるので、力が上に逃げやすいという問題があります。

 

この問題に対し、アミテック社は機械全体の剛性をたかめることで、きわめて長寿命の機械を制作しています。

 

SP(高剛性)とSER(一般)のモデルの違い

では、SPとSERはどう違うのでしょうか?


SPは剛性を高めたモデルで大量生産工場、素材メーカーや合板工場といったように

数万枚を毎月加工するような大規模量産工場に採用されます。

サンディングモーターは36kw+30kwの超大型モーターを採用しています。

 

デメリットは初期コストが高いことと、電気容量が大きいことです。

 

SERは剛性を多少おとしてコストパフォーマンスを高めた機種です。

22kwのサンディングモーターを装備しています。

こちらは加工屋さんに採用されているようで、素材メーカーでも二次加工用に採用されています。

月間数千枚の加工であればSERでも十分です。

という話でした。


アミテック社のワイドサンダーは大手メーカーでも20年くらい平気で動いて要るものが多く

剛性の高さから壊れにくいとされています。 

平滑に仕上げるシステム

アミテック社の平滑に仕上げるシステムについておさらいしましょう。

サンディングの機構は上記になっており、

1発目は金属の円筒(緑の円筒)があたります。

この硬い岩盤層を持つ金属ロールによって、突出した凸形状をならします。

凸形状を消し込むような加工、

ここが粗加工といえます。ここである程度の平滑をだします。

次にエアーでパンパンに膨らませたパッド(茶色のパッド)によって抑えていきます。

エアーのため、ある程度の馴染みが発生し、比較的面に倣った形で研削されます。

パッドを使うことで、一部のみの削れの防止の役割を果たすと共に、

均一に慣らしていきます。

この2段構成によってある程度の平滑性と、面の綺麗さを両立している。

これがアミテックの研削システムといえます。

 

安全装置

 

安全装置にも大きなメリットがあります。

サンディングベルトが破損するケースがあるのですが、その際に異常を検知し、ストップする仕組みがあります。

 

トヨタでいう自働化という仕組みで、もっとも無駄の大きい、不良品のつくりすぎの無駄を防いでくれます。

 

材料が跳ね返ってくるケースがあるのですが、3×6の合板が50m以上逆向きにとんでいくケースもあるようです。

その中でこうした跳ね返りを防ぐ仕組みがあります。

 

サンディング速度は20m/sec

送材速度は、7-28mまで可変です。

 

サンディング速度を早めて、送材速度を遅くすれば、研削量があがっていきます。

シート系では、1パスでおよそ0.5mmの研削が可能です。

アミテック社のワイドサンダーは業界標準とも言えるトップメーカーですが、こうした仕組みによって圧倒的な支持を得られているんですね。

【5分でわかる】アミテック社ワイドベルトサンダーの種類について”へ2件のコメント

  1. 杉建杉元泰夫 より:

    突然の連絡になりますが
    御社の商品に興味があります
    商品の価格どのくらいになるのでしょうか
    予算にあえばと考えております。

    ご対応よろしくお願いいたします。

    1. rpxfn670 より:

      お問い合わせ頂き、ありがとうございました。

      ブログ記事だとワイドサンダーになりますが、弊社はこれらの機械を使って加工をしている会社となります。

      機械ですと、
      アミテック社
      http://www.amitec.co.jp/
      の取り扱いとなりますので、アミテック社にご連絡いただければと思います。

      弊社のブログをみたとお伝えいただければ幸いに存じます。
      お問い合わせ頂き、ありがとうございました。

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