☆会社の利益とは?営業利益、経常利益の違いわかりますか?☆第二弾

しんきんビジネスマッチングの案内が来ました。

ポートメッセ名古屋で5月27日にあります。

先日は

ビジネスプラス展IN関の案内が来ており

こちらは

関市文化会館

今年は、秋口の

北陸しんきんビジネスフェア

石川県産業会館

にそれぞれ出展予定でございます。


ぜひお越しいただけると大変嬉しく思います。

お客さんとの話の中で利益の話が出たので


さらに前回の記事に加筆修正してみました。

 

 

 

会社の

 

利益にもいろいろあるのをご存じですか?

 

 

住宅メーカーの

 

 

”坪単価”

 

 

ばりに色々あります。

 

ちなみに住宅でいいますと

延床面積

施工床面積

施工建築面積

などなど、

 

メニューいろいろありすぎて

 

"つぼはちかお前は!!"

 

というほど色々ありますが、

 

会社の業績を表す

利益にもいろいろありますよね。

粗利益、

営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益などなど

これらの

利益指標をきちんと答えられる人をほとんど知りません。

 

粗利益

営業利益

経常利益

税引き前当期純利益

 

 

 

わけがわからなくなると人間逃げたくなるものですので、

 

 

 

それを利用してウヤムヤにする。

 

 

 

"自民党か!"

 

 

 

 

というツッコミが聞こえてきそうですが、本当に

 

わけがわかりませんよね!

 

 

さてこれらの
どの利益に着目すべきか?

 

と問われたら

 

あくまで一般論ですが、

 

営業がみるべきは

粗利益

 

銀行さんなどが見るべきは

経常利益

 

経営層が見るべきは

税引き前当期純利益

株主が見るべきは

税引き後当期純利益

と様々です。

 

それぞれ

”なにここ、ドコモショップ?何プラン??”

というほど

ややこしいですが、

わざわざ分けてあるのはこうして様々な関係者にわかりやすくするため。

 

とも言えると思います。

 

通知表も

国語3と算数4と社会2とわかれて書いてあるからわかるよう

なもののこれが

 

馬渕敦史 1

 

とだけ書かれた日には

人生終了にもなりかねません

 

 

どこから手をつけたらよいかわかりませんよね。

 

 

 

さて

それぞれの意味は利益の特質を見るとよく分かります。

 

では順々に説明していきましょう。

 

粗利益

 

あらりえき・あらり・差金・売上総利益・グロスマージン

など様々な呼び方をされる

 

 

利益の元締みたいなもんです。

 

利益界の次郎長

利益界のゴッドファーザー

または

利益界の小沢一郎といったところでしょうか。

”今度は何をぶっ壊そうか・・・ムフフ”

なんつって。

話が脱線してますが、

粗利益

たとえば魚屋さんが”いちば”から

 

魚を仕入れて売ったとします。

その利益です。

 

つまり

市場から
5000円でサンマ100匹を仕入れて
9800円でサンマ100匹を売ったときの利益です。
※サンマ一匹98円くらいですよね。

 

この場合、

4800円の利益ですね。これが粗利益です。

粗利益4800円÷売価9800円=49%

これが粗利率あらりりつです。

 

わかりやすいですね。

 

 

粗利益の計算基礎となるのが仕入れである原価、

 

決算書上で売上原価
と書かれています。

 

コレが原価です。

 

となると4800円の儲けだと大喜びしていたらそうじゃないということが言えます。

 

 

これは良く勘違いされるのでスタッフにも言います。

 

 

ある販売員が1時間でこれだけ売ったとします。

1時間に時給1000円の人がこれだけ売ったらもう今日の仕事はOKなのでしょうか?

 

引き続き見ていきましょう。

ここから
販売員の給料などがさっ引かれます。

1000円従業員給料
900円事務員給料
500円販売員ガソリン
700円販売店経費
300円販売店原価償却費(店のパソコンや事務機器などの費用)

合計3400円

コレが決算書上の販売費と一般管理費です。

 

販売や管理のお金です。

 

販売費一般管理費=

略してハンカンヒと呼びます。

 

 

ハン・カンヒというと韓流スターのような名前ですが、

販売費及び一般管理費の略です。

 

 

ココからは蛇足です。

※通常工場などでは

工場の作業者の給料は労務費とよぶ項目で売上原価に算入、販売員や役員などの所得はハンカンヒに入ります。

※工場の作業などは売上原価の方にはいります。
※工場の機械などの減価償却費は売上原価の方にはいります。

 

わかりにくいので図にしてみました。

売上

売上原価←←工場の作業者の給料は労務費勘定でこちらに入ります。

======

売上総利益

販売費一般管理費←←販売員、役員などの給料は給料、役員報酬勘定などでこちらに入ります。

======

営業利益

 

 

さてさてコレで出たのが

△9800円 売上
▲5000円 原価
▲3400円 販管費

1400円 営業利益

営業利益です。

 

 

 

営業利益とは通常の営業活動による利益・

 

 

 

 

 

”東そのまんまやんけ”

 

 

 

 

 

 

の声はもうこの際置いときましょうよ。

 

 

つまり販売員の給料などの固定的な費用を差っ引いた営業活動における利益です。

 

これで終りと思いきやまたまたさっ引かれます。

 

どっかの国の社会保険みたいですね・・・

 

 

ここからデルのが

営業外費用

営業外収益

 

 

読んで時のごとく、営業活動外の費用収益でございます。

 

 

圧倒的に多いのが営業外費用です。

これは借入金の金利などです。

 

 

おもな項目は

支払い利息割引料です。

支払い利息だけでは

 

 

ムムムッ!!というイヤな感じですが、

 

さらに割引料が付いて

おいおい、

ちょっとお得感あるじゃん!!

 

的な感じがしますが・・・

 

 

 

 

なんだ、おまえいいとこあんじゃん!!

 

 

と言うのは、たいてい誤解であるように

 

やっぱり

 

割引とは手形の割引料で

さっ引かれるという意味です。

 

余談になりましたが、

支払い利息や割引手数料みたいなものです。

 

 

その他相手先の倒産による貸し倒れ損失などが当たります。

支払い利息割引料 600円
為替差損 100円 為替は関係ないですが便宜上入れてます。
貸し倒れ損失 200円
雑損 100円
合計 ▲900円
これがさらにさっ引かれます。

 

ここまでをまとめると
営業利益 1400円
営業外費用 ▲900円
経常利益 500円

これが経常利益です。

 

 

 

経常利益、

 

 

経理用語、銀行用語ではケイツネです。

 

 

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ナベツネではありません。ケイツネです。

 

 

 

銀行さんはココを見ます。

※そのため銀行の融資を通したい場合は、なるべく損失を特別損失のほうに放り込んだ方が得策ということになります。

 

 

5%が少ないようにみえますが、

経常利益 ÷ 売上 =経常利益率ですが、一般的に5%行けば

御の字、優良企業です。

 

 

今回は500÷9800=5.1%
です。

実際こんなもんということです。

 

ここから特別な項目に移ります。

 

それが特別損失特別利益です。

 

経営を普通に行ったときの利益が
経常利益ですね。

 

そこから特別なことによるプラスマイナスがあります。

 

つまり
災害による損失
盗難による滅失

 

 

 

どっかのアイドルの弟がやってきて EEjunp.png

工場のフライス盤をまるごと持って行ったらそれもココに入るというわけです。

 

 

こんな時代ですから、

固定資産売却による損失などなどです。

災害損失 ▲200円
固定資産売却損 ▲150円
固定資産売却益 50円
差し引き ▲300円
経常利益 500円
特別損失 ▲350円
特別利益 50円
税引き前当期純利益 200円

 

さらにわるいことがかさなるもので、
世界一といわれる企業への法人税
40%がかかります。

従いまして
200円
▲80円(法人税)

ということになり120円の
最終利益が出ました。

 

 

 

これでめでたく10,000円も売って

缶ジュースが1本も買えるということですね!!

 

 

 

4800円もあった利益が最終的に120円たらず、

 

これだけになってしまっているのです。

 

 

 

よくあるのが従業員は4800円をみて

こんだけ働いてるんだちょっとくらいいい目見たって・・・

 

 

一方経営者は

120円しか利益出てないじゃん!どうなってんだっ!!

働きが悪いんじゃないかっ!!

というパターンがあると言うことです。

 

 

これは無毛な論争でどこまでたっても平行線です。

 

たとえるなら

 

 

田嶋陽子先生に"男の良さ"

 

を伝えるようなものです。

 

 

北海道、

 

いやエジプトばりの平行線が続くというわけです。

 

 

 

もうおわかりですよねっ!

 

なのでウチではちゃんとスタッフに説明をしているのです。

 

 

分かりにくい利益構造が会社のトラブルを生むというのはとてもムダな事ですよね!!

 

利益を生み出すために見ていた項目、それぞれ原材料などばかり目につきますが、
実はこれだけ改善項目があると言うことです。

 

トマト工業ではこの労務費に当たる部分や

販管費の大部分を占める人件費を以下に省力化できるか、に力を入れています。

 

 

 

従来の経理業というのは記帳業のようなところがありましたが、

 

新時代の経理はPCにとりこみ、

これらの業績を分析し、経営に役立てる、

 

いわゆる"管理会計=かんりかいけい"の思想が重要になってきます。

 

 

すでにトマト工業では、6月の月次試算表(月次の決算のようなもの)が7月の15日前後には出るようになっています。

 

 

前の企業では、

経営とは経理と営業なんだ!

とは

 

リトルヤクザこと

I本所長の名言ですが、

 

 

 

I本所長塾の塾生としてはまさにそのとおりだと思います。

 

 

利益最大化のためにはムダを省き、最短動線、最短距離化、機械化、自動化、IT化を推し進めることでお客様に低コスト、短納期のメリットを享受しつつ、自社の利益と従業員への待遇を高めようとしています。

 

これらのムダな項目を1つづつ減らしていけば経営が上向いてくる。そう信じています。

 

アゲアゲ↑

 

この通常数%の

経常利益率を40%だしている怪物のような企業

がカンブリア宮殿でも出た

エーワン精密さんやサーボ制御メーカー、ファナックなどです。

 

こういった企業は総じて従業員への待遇も良く、それが顧客満足にもつながるという良連鎖を生み出しています。

すばらしい企業ですよね。

※エーワン精密さんなどは会社の利益をだれもが見えるようにしています。

 

なぜそのようにしているかはもうおわかりですよね!!


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