慢性疲労、倦怠感、パフォーマンス低下の正体はオーバートレーニングではなかった?
さてみなさまこんにちは。
まぶちでございますよ。
いよいよ駅伝が始まります。
と、その前に私大分前から地獄トレーニングとよばれる
タバタプロトコルをやってまして、
5月の頭から計約40回、およそ週2でタバタをやっているんです。
多分この日本でもトップクラスのタバタマイスターが私まぶちなんでございます。
○タバタの罠
タバタプロトコル、6週間で最大○○%の能力向上❢❢❢
とか唄ってますが、あれはたしかに事実なんです。
ですが、いったいその後はどうなるの?
ということについては実は本にものっていません。
理論上私もこの調子でいけば
クリストファー・フルームになれるんじゃないか?
もしかするとビジュアルもキムタクにちかづいてくるんじゃないか。
そんなことを考える時期もありました。
(バカだろ❢❢❢)
しかし私がクリストファー・フルームになれるはずもなく、
ましてやキムタクには似ても似つかないそんな状況のなかで
ましてやキムタクには似ても似つかないそんな状況のなかで
このトレーニングにも当然限界があります。
で、ある論文をみたところ12週間以上つづけた選手に顕著に疲労感が…
という文献をみつけました。
一体その原因がなんなのか。
それを自分自身の人体実験にもとづき解明したくなったのでございます。
○下がるパワー
以下、平均値のグラフなんですが、
8月24日の425Wをピークに、
出力が顕著に上がらなくなってきたんです。
8月31日399W
11月8日384W
そして
12月19日360W
と完全な右肩さがり。
一目瞭然なグラフはこちらです。
パワーの出し方などはわかってきているはずなんです。
しかしパワーが上がらない・・・
そしてそのころから顕著に日常生活に影響がでてきました。
○オーバートレーニングなの?
オーバートレーニングを疑い
9月などは疲労抜きをなんどもいれてるんですが、パフォーマンスが全く改善しない。
○安静時心拍
しかし安静時心拍数は顕著に下がってきてるんです。
11月のパフォーマンスが下限値に近づいてきたときで36拍(起床時)
心拍数の減少は安静時にまかなえる拍数ということで、心室の大きさに比例します。
地獄トレーニングで心室がきちんと肥大(適応強化)を起こしていることがわかります。
5月の当初は安静時心拍47拍程度でした。
つまり、心室は肥大してるのにもかかわらず、末端に酸素エネルギーが行き渡っていない。ということが言えるのと仮設を建てました。
で、いろいろ考えてたんですが、一旦トレーニングを中止して今に至っておりました。
○健康診断
ちょうど晩夏から冬にかけて
あまりにも疲労感がものすごく、まったく疲労がぬけないので健康診断を行ったんです。
くしくもタバタの値と比例するようにです。
このころの主な症状は
1.慢性疲労、倦怠感
2.階段を走って登るんですが、いつもより辛い
3.自転車ヒルクライムでもパワーがでない(タバタのような無酸素とは違う領域でも)
4.末端が異常に冷える。寒がる。
5.低体温・朝の平熱が35度代
6.右の側頭部に顕著な脱毛が見られる。
(最後のは違うだろバカッ❢❢❢)
ということです。
で、健康診断をしたら血液と心電図と胃が要検査になりまして、
心電図の方は洞性徐脈という心拍数が少なすぎることに由来するものでしたが、
血液の方は結果が帰ってきたんです。
ヘマトクリット値(血の濃さ)は42と若干低め(自分にしてはまぁまぁの値)
しかし
ヘモグロビンの値が13.1と基準値ギリギリであり、再検査をしたんです。
※この間に鉄剤を摂取していました。
で貧血であるためフェリチンという貯蔵鉄の値を調べる必要があるという判断になりました。
○血液再検査
そこで血液の再検査を行ったところ
ヘマトクリットは44.6に、ヘモグロビンは13.9に改善していました。
※検査間で鉄の錠剤を摂取していたためと思われる。
タバタはやっておりませんが、両方共約6%改善が見られました。
それに伴い冷え性が多少改善、朝の疲労感も多少改善しました。
おそらく、いや高い確率で
パフォーマンスの低下は貧血の症状が出ていた可能性があります。
○パフォーマンス低下の時期
パフォーマンスを落としたのは夏が終わる頃です。
こころあたりは2つ、
1.西日本豪雨の被災の手伝いで屋外作業が続いたこと
それに加え
2.夏場はロードバイクで外を走ると大量の発汗により血中の鉄分が喪失してしまう
3.タバタのような超高強度インターバルの影響
が原因のではないかと思われます。
つまり平日は屋外作業、休日も長時間屋外作業ということで
鉄分そしてミネラルの喪失が影響したという可能性があります。
オーバートレーニングという件も考えましたが、タバタ休止でも全くパフォーマンスが変わらなかったため今回の判断に至りました。
疲労抜きでもパフォーマンスが改善しない場合、血液の異常が疑われる。
ある一定分野(今回は心室増大)が伸びていてもどこかボトルネック(今回は血液の可能性大)になっている場合、能力の向上が見られない。すると練習方法を変えたり迷走してしまう。
ということがわかると思います。
今回タバタ+パワーをきちんと計測していたので原因がつかめましたが、
間違った原因理解になってしまった可能性もあると思うと少しかんがえさせられる一件でした。
もし同じような件で悩んで見える方がいればぜひ参考にして見てください。
貧血に負けるな❢❢❢