銀行さんが言う【プロパー融資】と【信用保証協会付き融資】とは
おはようございます。
いやー、今日も絶好の曇り日和ですよね。
さて、たまには仕事の話をしたいと思います。
現在ウチの会社では大した金額ではないのですが、
新たに借り入れを起こしています。
これは、
新規の機械、
4×10尺 (1300×3100mm)
という巨大な板を加工できるノコ付き2D/3Dマシニングセンタの導入にくわえ、
新事務所、研修室、トマトカフェの建築が進んでいるからであります。
また工場の研修生の寮ではこれから増築工事が始まろうとしています。
儲かってまんなーと言われかねませんが、
会社というのは、自前の利益からくる資金だけで運転しているわけではありません。
というか、自前の資金だけを使う会社もありますが、
こういったケース【まれ】です。
例えばパン屋さんを始める際に、大きな釜が数千万するとします。
当面の運転資金と建屋、それに釜もすべて購入しようとすると、
これをまかなうお金を貯めるだけで相当な時間が立ってしまいます。
そのうちパン屋さんを始めたいという気力がなくなってくる可能性もありますよね。
そこで、銀行さんから借り入れをすることですぐに開業することができるのです。
日本では、この開業率が常に廃業率を下回っている状態が続いています。
当然人口減ということもあるかと思いますが、国の活力という面でみるととてもさみしい一面があります。
さて、この借入ですが、
【プロパー融資】
というものと
【信用保証協会付き融資】
という2つに別れます。
プロパーというのは、【Proper=固有の】
という意味ですので、
銀行さん固有の借り入れになります。
プロパーというのは通常の融資という意味です。
信用保証協会付き融資というのは、
国の出先機関のようなものである
信用保証協会
というところが貸し倒れのリスクを背負ってくれるものです。
その分信用保証料という利率を銀行さんの金利とは別に支払う必要があります。
※信用というのは、極論を言えば経営用語で
(倒産するかしないか)ということです。
これをオブラートで包み込んだ言葉なのです。
合コンで
”あの人どうやった?”
という場合の
”いい人だけど・・・”
のいい人ですね。
奇遇にも
あゆみ浜崎先生もこう歌っています
”いい人って言われたって・・・
どうでもいい人みたい・・・”
・・・・・・・・・・・・
そんな過去はどうだっていいじゃないですか!!
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて話を戻します。
例えばその信用状態のわからない会社があるとします。
すると銀行さんは貸し倒れのリスクを恐れて
お金を貸し出しません。
当たり前ですよね、営利団体なので。
もし、
万が一
”いやー、君のやっている活動は素晴らしい、是非無担保無保証でいいので
お金をどんだけでも借りてくれないか?
ああ、期限はいいよ。
君の思うがままやってくれないか!”
などという非常に人間のできた銀行さんがいたら一応参考までに教えてほしいくらいですよ。
一応下記にメールアドレス書いときますのでねね。
ということで、ここで信用保証協会さんがこのリスクを背負うことで銀行さんがお金を貸し出しやすくするということです。
信用保証協会さんでは、
該当の会社を6段階くらいの(うろ覚えです。)ランクにわけて、
それぞれ信用保証料を決めます。
しんようほしょうりょうりつ
これを【信用保証料率】
といいます。
その信用保証料を払えば銀行さんから借り入れができるということです。
ちょっとまってくれ!
ただでさえ銀行金利で
アップアップなのに、信用保証料も払わんといかんのか?
アップアップって、これ以上アップアップしたら
リアップがどんだけあっても足らなくなるで!!
などという
声も当然のことながらあろうかと思います。
国ではその辺も一応ちゃんと考えており、
各市町村では、この信用保証料の補給(ほきゅう)というものが受けられるようになっております。
えっ補給!!
弁当か何かくれるの?
というような輩に対しては、
エビフライをその上を向いた鼻に突っ込まざるを得ないということをここで
報告させていただきます。
信用保証料の補給これはつまり
市がこの信用保証料を払ってくれるということです。
たとえば該当の関市であれば
【関市 信用保証料 補給】
というワードで検索していただければたどりつくと
思います。
もしこれをやってないような市町村があれば、
市なり町の商工課に激しくつめよった方が良いですね。
でございますよ。
日本という国は子供に対する支援が行き届いているとは言いがたい国ですが、
創業間もない企業というのはヨチヨチの赤ちゃんだとおもいます。
ヨチヨチあるきの企業に対しては、
きちんと支えを作って上げるのが大事と思いますがいかがでしょうか。
ウチの会社も数年まえより全てプロパー融資の方に切り替わりました。
節税という言葉が叫ばれて久しいですが、
過度の節税は、会社のキャッシュを流出させ、安全性を低下させます。
現実には昔と異なり法人税が下がってきています。
こそこそっと。
過度な節税は信用の低下につながり結局高い金利ということで自分に跳ね返ってくるのです。
うちなんて交際費1年で5,000円ですからね。
結婚式の2次会かよ!
というくらいですが、
税○署の方たちは、それでも突っ込んできますのでね。
通常の企業ですと
交際費の損金(いわゆる経費)対象額は800万円が限度です。
法人税を払いたくないために、MAXまで使ったりするケースもあります。
ただ、やっぱり
高い法人税を払いつつ体力をつけていくのが
会社を長く存続させる王道の道なんですね。
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