タイピングについて
半年ほど前から内勤を対象としてタッチタイピングについてチャレンジをしています。
タッチタイピングとは10分間で何文字を打てるかを競うものです。
3級相当、2級相当、1級相当でそれぞれ賞金が出ます。
これにはわけがあり、
通常パソコンを使うにあたって一番重要なことは
1.野球でいうボールを投げる、サッカーで言うボールを蹴る
という基本動作がこのタッチタイピングにあたります。
こうした基本動作の高速化が仕事の高速化、ひいては生産性の向上、納期の高速化につながり、
動作経済の文化の浸透になると信じています。
タッチタイピングは指の配置を覚えればそれでよいのか?
という単純なものではありません。
まえまえから企業の文化にしたい
動作経済の最たるものであるからです。
タイピングにおいて重要なことは
指を早く動かすということではありません。
タイピングにおいて重要なことは、
短い距離を動くということです。
短い距離を動いて最大の効果を得るということ。
つまり最短距離を取っていけば自ずと早くなるということです。
心頭滅却すれば火もまた自ずから涼し
有名な快川おしょう(快川紹喜和尚)の言葉ですが、
動作最短なれば仕事もまた自ずから速し
実際のタイピング推移データを見てみましょう。
開始後の参加者のタイピングスピードの向上をグラフ化しています。
もともと実務で使っていることもあり、それぞれがかなり高速なスコアを出しています。
一旦それぞれスコアを落としてますが、そこから急激に伸びているのがわかります。
最初にやったことはそれぞれの
”クセ取り”
です。クセ取りとは間違った運指、
”小指の方が近いのに、押しやすい一差し指を使っていた”
というケースです。
こうした癖は長期的に見ると極めて悪質なガンになります。
そこできちんとした運指を徹底するようにします。
興味深いのは最初、全員がスコアを落としていることです。
これは癖を取ったためやりにくくなり、
かえってスピードが落ちてしまったということです。
しかしここから癖が抜けて動作距離が短くなり、高速化してきたことがわかります。
彼らの素直さを褒めるとともに、正しい手法の効果をみることができます。
大事なのは落ちたことをプラスと捉える心構えです。
再三にわたって一時期落ちるのは当然である。ということを繰り返し伝えています。
半年で伸びた人だと30%近くスピードが上がっている計算になります。
これは驚異的なことです。
構図としてはもともと商業課出身の後藤を二人が急激に追い上げているという構図となります。
タイピングではなく、仕事や実務的にも
”この方がやりやすいから変えない!”
と言ったことはよくあると思います。
トマト工業では、それは
”悪”
であります。
失敗して変える事は
”優”
であり、
気づかないことが
”不良”
、
わかっていて変えないことが
”悪”
であるのです。
失敗しても怒られることはほとんどありませんが、
動作経済を意識せず、自分のやり方に固執することほど愚かなことはありません。
やり方を一度ぶっ壊し、
こうしてみんなが成長してくれるのが大変に嬉しく思うのです。