前田(ぜんだ)砦に行ってみよう!古城探検第十三弾・上矢作

というわけで第13弾です。

今回のテーマは実は上矢作で弁慶スギをみたい。

 

という思いで瑞浪から山岡を通り、岩村を抜け、上矢作につきました。

 

途中山岡ではかんてん村パークに立ち寄り寒天的なものをいただきました。

 

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写真のクオリティは相変わらず低いですが、

ここが寒天村パーク、ここでカンテンゼリーとカンテンプリンを買いました。

 

ここから上矢作まで約30分くらいでしょうか?

 

ここから大船神社の弁慶スギをつつしんで拝観しようと思いましたが、

残念なことに工事中。

 

これは日頃の信心が足りないからでしょうか?

 

気をとりなおして”ぜんだとりで”に行こう!ということで早速探索。

 

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場所はJAの上です。

 

河が2本ちょうど合わさる中間点にあります。

大洞城と立地がよく似ています。

 

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やはり弁慶杉の場所だけあって大変木々に迫力があります。

間近でみるとその迫力に圧倒されます。

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しばらく行くと分岐があります。

左・城山神社

右・大船神社(弁慶杉方面)

とありますので、もちろん左を選択。

IMAG0423IMAG0425道はなかなか太くて良い道が続いています。

 

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ずんずん進んでいくと、向こうの方に赤い旗が見えます。

これが城山神社です。

 

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この鳥居をくぐって行くと城山神社です。

ここで参詣して周りを見渡しますと見事な空堀があります。

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歩いてきた方が堀になっており、その直上には曲輪があるようです。

 

一旦引き返し、先ほどの分岐を右に進みます。

 

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深く落ち込んでいるような形状、竪堀でしょうか?

砦と聞いて少し甘く見ていましたが大規模な土木工事がなされています。

 

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これは戻る最中に曲輪方面を望んだ画像です。

 

尾根が切断され、凹状態になっているのがわかりますでしょうか?これが堀切です。

この堀切の下に竪堀と呼ばれる上下方向の堀があります。

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違う角度からもパチリ。

 

 

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引き返し、大船神社方面に少し進むと右手に曲輪的台地と

右手に段になった大規模な曲輪が見えます。

 

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これが”前田砦”の大堀切です。

 

この斜面は普通に見えますが、

大船神社方面から続いている尾根の一角です。

 

つまりこれだけの量をほりこんであるということです。

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これだけの土木工事を戦国時代の末期に行っていたというのが大変興味深いです。
これは加治田や大洞、関城などでは視られない大規模な土木施設です。

なだらかな斜面をわざと掘り込み、

尾根を切断してあります。

その規模に圧倒され、しばらく立ちすくみます。

 

 

堀切の段差に角度があるため

歩いているとここから上に登ることができません。

 

つまり攻城軍もこの堀切によって足止めされるというわけです。

 

高さは5-7m程度はあるでしょうか?

 

子供が少し風邪気味なのと

足元が悪いのでここから登ることができません。

 

どうにか回りこんで視ましたが、今回はケガも怖いためここで諦めることに。

 

 

どうも古地図によると巨大な堀切によって区分された曲輪が3箇所連続しているようです。

 

 

上矢作は従来から尾張、美濃、信濃を結ぶ重要拠点であり、

宿場町の風情が残っています。

 

ここが往時は栄えたのであろうことは町並みからも類推できます。

 

さてその前田砦ですが、武田信玄は以下、信濃の秋山信友(虎繁)が岩村の遠山氏に攻めてきた時の合戦の場になったようです。

また武田軍の勢いがなくなると信長の軍がここを狙うということで、城の整備を推し進めたということです。

 

やはり東濃は武田軍、織田軍の最前線であったためこのように今に至っているということです。

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第14回悲劇の城、小谷城に行こう!に続く

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