カイゼンの活動

カイゼン活動は生産の部分と販売の部分それぞれ別々に行っております。

P1020355.jpg

昨日は新人さんと一緒にトマト工業の行動の基本ベースであるところの
動作経済 パレート28
の2つのうち動作経済について
確認しました。

動作経済は動作を経済的に行う事で行動の生産性を上げる理論です。

とてもカンタンでとっつきやすいので行動指針の入り口にしています。

その基本理念は

1.動作を同時に行う。
2.動線を短く取ろう。
3.重力を意識しよう。
4.道具を利用しよう。
5.動作を楽にしよう。

の5つからなります。

それぞれ基本的な動きの中で

速く動こう!
では無く、

動作を工夫して速く出来るようにしよう!

というのが基本的な考え方でございます。

ある調査機関によると

上司が部下にもつ不満の70%が

行動を速くして欲しい。
(たのんだ仕事はまだかな?)

ということです。

逆に言えばここの部分をカイゼンできれば個人の評価が良くなるということですね!!

さてさて、そうはいってもどういったケースが

工夫して仕事が速くなる=動作経済に当たるかというと

具体例が無いと分かりにくいと思います。

それぞれ実際にトマト工業でカイゼンした一例を事務所面と工場面で上げてみます。

1.動作を同時に行う。
まとめておこなう。というように言葉を置き換えるだけで案の出方が変わって来ます。

動作を同時に行う。については

事務所内:
電話は左手でとり、右手でメモをする。
電卓は左手で打ち、右手でメモをする。

工場内
治具板の切断をまとめて行う。
1枚づつ切断していたのを複数まとめて切断。

基本的なベースで言えば右利きの人が右だけでタイピングしていたのを両手を使う事もまた動作経済です。

2.動線を短く取ろう。

動線を短く取るというのは

事務所内:
プリンタの近くに良く使う用紙を持っていく。
事務机の上から良く使うものを配置する。
工場内:
パレットは良く使う物を機械直近に置く。使わないものは奥に。
作業台と機械を極力近づける。

基本的なベースで言えばタッチタイプにおいて決められた指で決められた場所を押すことです。
一差し指ばかり使うのは移動距離が増えて作業が大変です。
※最初はその方が速いケースもありますが・・・

3.重力を意識しよう。

前は重力を使おう。という案でしたが、重力を使う=フォークリフトなどの意識になるので、あえて重力を意識しようにしました。

たとえば屈伸や物を上に持ち上げるという動作は本当に必要かどうか精査する必要があります。

たとえば1,000枚のピースをカット加工して直置きパレットに置いて行く場合を想定します。

パレットに置くために屈伸を繰り返す動作なら作業パレットを腰高にすることで楽に速くできますよね!

カイゼン前の場合、作業者が疲れるだけで生産性はたいしたことないはずです。

事務所内:
重量物は上に配置する。荷受け印をカウンターに置くことで屈伸運動がなくなりました。
良く使う機器は腰高に設定する。プリンタ等

工場内:
直置きしていた資材をパレット化する。フォークリフトを活用できる。
作業台を腰高に設定する。

4.道具を利用しよう。

道具を利用しよう。はよく分かりますよね。治具化です。以前1枚づつ切削していたピースを両面テープを使用することで5倍の生産性にアップさせることが出来ました。両面テープといえども道具です。

事務所内:
手作業でやっていた処理をPC化する。
PCのルーチンワークをソフトを使う。(ソフトも道具)

工場内:
汎用機→デジタル機→NC機というように自動化する。
治具の活用。角あて治具をつくり、あてて作業ができるようにする。

5.動作を楽にしよう。

動作を楽に!と動作を速く!は一見すると別物ですが、距離を短くすると楽に速くできます。
さらに道具を使ったり、重力を利用すればさらに楽になりますよね。
それぞれが密接な約割を果たすことを意識すればより良い案が出てきます。

事務所内:
パンチ穴ファイルをなくし、Zレバーファイルに変える。(穴開け、開け閉めの工程がなくなりました。)
ダンボールの開封をテープを剥がし、テープを捨てる。からテープ接合部を切ることで捨てる工程を省きました。
ゴミの省力化にも

工場内:
作業台と製品台を近づけ、バッファー(仮置き)台を無くしました。出荷パレット、箱に直接詰めることで詰替え作業を無くしました。
手作業で研磨していた研磨作業をエアー工具に変えることで作業性アップしました。

というようなケースです。

それぞれのカイゼンはトマト工業の原価ベースを下げ、お客様に少しでもお値打ちな商品を、すぐに届けられるという為の大切な活動なのです。

トマト工業のカイゼン案は無数にありますが
実際のカイゼンの事案についてはまた詳しく報告します。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)