ケイカル板も裏メニュー!?
ケイカル板もいろいろあります。
なんのこっちゃという感じですが、厚みとかそういうものではなくて
マックにも裏メニューがあるようにケイカル板にも様々な裏メニューがあります。
ケイカル板は通常紙すきのように何層にも重ね併せていくものです。
その為ミルフィーユのように?層ができています。
この紙すきそのままで仕上げた一般品は
見た感じ綺麗なフラットですが、
なでると若干の丘があります。
裏面は繊維方向に筋が入っています。
いわゆる表裏があるタイプです。
このタイプは1番安価で住宅の軒などに使用されます。
次に表面の平滑性を持たせた片面研磨品があります。
研磨というとざらつくイメージがありますが、そうではなくて細かい番手のペーパーで一般品の丘を削り取っていきます。
やや厚めに造ってペーパーでけずりますので、より厚み精度が高いです。
またペーパーの番手跡が付いています。
ペーパーの番手によって表面のざらつきが違います。
裏面は無処理のため、一般品と同じです。
次に表面が研磨してあり、裏面が粗研磨していある商品があります。
表面に細かいサンダー、裏面の荒い凹凸に粗いサンダーで削ってあるので所々一般品てきな目が見えています。
単純な片面研磨よりもよりフラットになっています。
次に両面が研磨してある両面研磨品があります。
これは主にマンションのベランダのバルコニーにある隔板に使用されるものです。
隣が無人なら良いですが、両方から見られるため、両面を表にしてあります。
さらにさらに両面研磨に含水率調整品というのがあるようです。
実際に使用したことはありませんが、化粧板用のボードです。
化粧板とは基材に化粧(カラーなど表用の装飾がほどこされたもの。)してある板です。
人間で言うファンデーションがパテ処理や研磨処理、化粧がプリント化粧紙やオレフィンシートにあたります。
化粧板用が両面研磨なのは、両面テープと接着剤を併用する際に、両面テープの付着性を上げるためです。
凸凹の素材にテープを付けるのと、平滑なガラスにテープをつけるのでは接着に雲泥の差があるというイメージでせす。
この化粧板でネックになるのは基材のソリです。
ソリというのは主に基材中の水分(含水率)の動きによるものが大きいです。
ケイカル板は紙すきのように造って、オートクレーブというピザ釜で高温養生します。
そのためできたてはホカホカで水水しいのです。
表層に硬い塗装を描けた場合、基材の水分の動きで大きなソリ力が加われば、硬い塗装が基材のソリに追従できずにクラックが入ることも想定されます。
また化粧板の場合、ビスを目立たせないため、接着剤と両面テープ併用でくっつける事があります。
このときにソリが出ると化粧板ごと剥がれてくるケースも想定されます。
また化粧板ですとファンデーションが弱い基材、例えば一般基材ですと表層の丘を拾って化粧板が凹凸が目立つ用になります。たとえば鏡面板ですとより下地の丘を拾ってしまいますよね。
というわけで化粧板用というのは用途にもよりますが、非常にデリケートなものです。
そのため両面研磨してあり、さらに含水率を調整してある高級な基材が使われるのです。