ケイカル板不燃認定について
ケイカル板の不燃認定の変更については以前からブログに書いています。
AAマテリアルの繊維セメント協会のNM8578という認定番号がNM2773に変更になります。
なぜこの不況下で販売減少につながる認定番号の変更をおこなったのか?
ヒントはケイカル板を使うサッシメーカーのカーテンウォールにあるようです。※カーテンウォールは別名非耐力壁でビルの前面を全てガラス張りするような工法です。壁以外の柱などにすべて耐力構造を持たせる物です。
先日サッシメーカーのYKKAPの決算書を見ていたのですが、
約40億円程度の製品回収引当金を計上していました。
※細かい点は曖昧ですので、ご了承下さい。
特別損失は、災害や突発的な損失で、通常の経営に関連性の薄い損失です。
(災害などによる突発的、偶発的な損失や利益がが経常利益に反映してしまうと、経営責任が曖昧になってしまうため、特別利益として経常利益の下に区切られています。)
↓以下YKKAPさん決算短信原文 読むのがメンドウな方はまとめ下にあります。
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製品改修関連費用
YKK AP㈱は、住宅防火戸対応のアルミ樹脂複合構造引き窓「エピソード」について、建築
基準法に定められた国土交通大臣の認定による防火設備(EB-9112)に適合する製品とし
て同省所管の団体である社団法人 カーテンウォール・防火開口部協会(カ・防協)の審査・
承認を受け、製造販売してきました。しかしながら、2011年3月9日、国土交通省は、YKK
AP㈱を含むサッシメーカー3社の同種製品についてカ・防協に調査指示していた性能確認
試験の結果に関し「大臣認定仕様とは異なる」として公表し、先に公表されていた2社と同
様、カ・防協とサッシメーカー全5社に対して製品を改修するよう指示しました。YKK AP㈱
は、消費者保護の見地から改修対応するとの方針であり、改修費用について引当計上して
おります。なお、今般の事態について、カ・防協は審査に不備があったことを認めております。
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ムムム・・難しい、なんのこっちゃという感じですが、
今までYKKさんなどサッシメーカーはカーテンウォールの工法について、カーテンウォール協会(サッシメーカーの寄り合いの協会=業界内部団体)の仕様を取っておりました。←いわば身内で作った認定ですね。
しかし、この性能が大臣認定などに通らない可能性があると指摘を受けました。
そこでサッシメーカーが該当の製品をすべて改修したということです。
コレにより莫大な額の損失を計上したということです。←びっくりな金額ですね!
こうしたサッシメーカーに納入する原板を製造しているケイカルメーカーがこういった措置があるのを受けてビックリ!
独自の協会認定以外は認定が通らない仕様ということで予防線を張ったということです。
これは従来のケイカルのNM-8578が悪いと言う事ではなく、カーテンウォール協会の仕様が問題が合ったという事です。
カーテンウォール協会の仕様に使用基材はNM8578というように明記してあるため、問題が起きる可能性が有ると言うことです。
d
NM8578などは繊維強化セメント協会の認定番号です。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
カーテンウォールの工法は複雑ですね。
参考になりました。