低飛散型ガラスマットとは?
Q:低飛散型ガラスマットとはどのようなものでしょうか?
A:いつもお世話になりありがとうございます。
FRP素材屋さん馬渕です。
低飛散型ガラスマットは弊社が海外の工場に直接製造依頼しているものになります。
原理をしる前に、このガラスマットがどういった製法で作られているのかを知る必要があります。
ガラスマットは裁断されたガラス繊維を上からバラバラとふりかけるところから始まります。
刻みのりをイメージしてください。
その後それをノリで固めていきます。
そのため方向性が一切なく曲面にもなじみやすいといった利点があります。
低飛散型のガラスマットはそのノリの分量を増やしてあります。
バインダー量の目安
中央値
国産ソフト : 3.0%
国産標準品 : 3.5%
低飛散型 : 4.1%
ということで、ソフトに対して37%、標準に対しても17%の糊分の増加を認めています。
また自社内での送風実験に置いても顕著に飛散が少ない傾向が見て取れました。
一方で、
※無飛散ではないので飛散しないわけではない。
※糊の分量が増えた分だけドライ状態で曲面に馴染みにくい
※糊の分量が増えた分だけ樹脂の含浸に時間がかかる。
といった面が上げられます。
屋外作業の場合や、送風が必要な夏季作業環境などで大変高い評価を頂いております。
すべてにベストは難しいですが、作業場の環境対策という意味では大いに意味がある商品だと思っております。
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