防水樹脂2種類ありますが?
Q:防水樹脂に2種類あります。
末尾APとAPT
どう違いますか?
またどちらがFRP防水に適していますか?
A:いつもお世話になりありがとうございます。
FRP素材屋さん馬渕です。
APはA≒パラフィン入です。
APTのTは揺変剤入(チクソ性)付与タイプです。
わかりやすく言うとダレドメ剤入ということです。
FRP素材屋さん日記ブログでも何度か申し上げておりますが、
タレドメが入っていない樹脂は水あめのように壁面等ですと下にむかってタレてきてしまいます。
そのため上がスカスカで、下に樹脂だまりができるようになります。
一方APTタイプは揺変性が付与されているので、樹脂溜まりができない特性があります。
ただしPTの方を選ぶメリットもあります。
1.美観性
一番の違いはここです。ホイップと水あめをイメージすると下に垂らして時間をかけた時に鏡面になりやすいのが水あめであり、ホイップの場合は人力で均す必要があります。
防水の平滑面で鏡面性を持たせたい場合、PTタイプが適しているケースがあります。
壁面施工はAPTの方が良いので、PTの場合速攻で固める必要があります。
2.樹脂の含浸が良い
PTの方が樹脂含浸が良いです。
これはフィラーが入っていないことが原因です。
3.厚みがつきやすい
PTの方が樹脂分が多い傾向があるので、相対的にスチレンの濃度がさがり厚みが付きやすくなります。
4.低収縮になる
樹脂分がおおくなるため収縮が若干抑えられます。
以上ご確認を頂きますようよろしくお願い致します。
FRP素材屋さん馬渕