貼りあわせ加工
工場はフル稼働で動いております。
特にカット加工、シーラー、切削が多く全国に向けて出荷しております。
某不燃板のNCルーター加工品です。
こちらは合板と鋼板の貼合です。
ガルバリウム化粧鋼板です。
マスキングシートなしの化粧鋼板を貼合精度+-1mm程度で貼り合わせるのは全国でもそれほどないと思います。
そもそも鋼板自体が非常に取り扱いが難しい素材となります。
なぜなら薄ければ薄いほどシワになりやすく、かつ鋭利なため取り扱いに慎重さが要求されるのです。
今回は急ぎということで貼り合わせ加工は接着剤をハンドロールで塗布して貼り合わせてあります。
耐水性のウレタン系接着剤をチョイスし、硬化後の反りの確率を減らしています。
合板の方に酢酸ビニル系「木工ボンド系」の接着剤をチョイスすると水分が合板に移行し、
反りの原因となります。
イメージとしては紙に対して水で濡らすと表面積が増えてシワシワになってしまうとおもいます。
合板の場合、水分が浸透したほうが”伸び”て広がります。
これが貼合における反りというワケです。
貼合における反りはほとんどの場合この水分の移行によるものです。
もしくは素材の伸び縮みによるものです。
したがって同種素材ではさみこむサンドイッチ方式が一番の理想です。
つまりパンのあとにタマゴを入れ、そのあとにパンというワケです。
パンの後にタマゴを入れてトマトをいれてさらにタマゴで
仕上げると
グッチャグチャになりますよね。
パンを両側で挟むのがサンドイッチ方式というワケです。
しかし同じ面材を表裏にはることは金額が高くなってしまいます。
そこで
メラミンなどの両面張り合わせでは捨て貼りようのメラミン”裏面に表面処理がなされていない無処理メラミン”
を持ってくるケースがよくあります。
パンでも山崎のパンを表に持ってきて、裏面は”トップバリューのパン”を持ってくるようなものです。
貼合における反りをなくす方法として
1.接着剤のチョイス
2.養生期間
3.養生方法
4.貼りあわせの素材
などの方法があるのです。