犬山城へ行こう!古城探検第39弾・サイクリング編3回
木曽川は遥か眼下に見え、悠々たる連峰が左右に迫っています。
濃尾三川の中でも一番の水量を誇る木曽川はその雄大さにおいて県下一ではないでしょうか。
水流がありそうで、
泳ぐには適していませんが・・・
カフェレスト
サイドラインさんという喫茶店でモーニングをいただくことに。
外を眺めると行き先へ急ぐ車が行き交います。
僕らはスターバックスよりもこちらのほうが100倍落ち着きますよね。
極太のパン・・・
名古屋パンにしときましょか。
をいただき、
体力を回復させ、次の旅にでます。
どうも聞くと名古屋は
”パンが太い”
らしいです。
佐世保ではお得感があるということで8枚切りだの10枚切りを食べておりましたが、
たしかにこちらに来て8枚切りだの10枚切りだのありません。
6枚切りはわかりますが、4枚切りなど
”どんな需要だよ!”
とか、
”切ってないんですけど・・・”
という声が他の地方のかたから聞きましたが、
なるほど
こうした喫茶店文化からきているのでしょうか?
鵜沼の町に入ってまいりました。
関は岐阜県下でも有数の交通の要衝であります。
郡上に抜ける道であり、北陸に抜ける道であり、
その割に
”電車が発達していない。”
ということが言え、
名古屋まで電車でいくときに、この鵜沼まで出てくるのが一般的なのです。
JR鵜沼駅もこんなに綺麗になっています。
いま21号という岐阜県の大動脈の国道を通って地図右からやってまいりました。
宝積山方面です。
ついに犬山城を捉えました。
さて、地図を適当に頭に入れ、今度は名鉄鵜沼駅まで向かいます。
ここから犬山方面を向いていきます。
すると正面に見えるのが鵜沼城跡なのでございます。
反対側には木曽川にポッカリと浮かんだカタチの国宝犬山城がそびえています。
こちらは鵜沼城跡です。
城破れて山河あり。
鵜沼城跡はいま現在、このような茂みに覆われた山塊となっています。
こちらは木曽川の湖面にうつる犬山城。
城下には観光客が溢れ、往時のにぎわいを再現しているかのようです。
この対比がとてもおもしろいですね。
ちなみに右前方に見えるのが
各務原、伊木山。
これは猿喰を始めとする中濃の諸城を攻略するために信長が布陣したとされる伊木山城跡なのでございます。
信長は攻略の難しい城については攻城戦に備えて城を築くという付城という手法をよく採用しています。
岩村城に対する小里城であったり、小谷城に対する山本山城であったり。
この伊木山はもしかしたら稲葉山の本城、つまりは岐阜城への付城の意味をもつもの、あるいは美濃攻略の橋頭堡としての位置づけだったのかもしれません。
その戦略の重要度が遺跡の規模の大小から推し量れるのかもしれません。
にぎやかな船が一艘、尾を引きながら木曽川を渡ります。
鵜沼城、この規模だと城というよりは地方豪族の小規模な砦だった可能性が高いですね。
一節にはこの鵜沼の大沢次郎左衛門を秀吉が調略したという説も聞いたことがあります。
とすれば秀吉出世の始まりだったともいえ、なかなかに縁起が良いのかもしれません。
いまはひっそりと湖面を眺める鵜沼城跡を横目に、いよいよ犬山に突入です。
というか自転車でとうとう愛知県までやってきたことが大変嬉しいです。