片知渓谷を攻略せよ❢❢朝練in美濃その2
さて、距離にして、12.6km、標高差760mに及ぶ1級山岳、
頂上まで入れれば標高差1,000mの超級山岳の片知渓谷。
その渓谷でのヒルクライムが始まろうとしています。
セクション1
当日リアのスローパンクで5分遅刻しましてですね。
そのお詫びも兼ねて序盤を牽いていくことに。
最初のセクション1は
ゆるい勾配の平坦コース。
まぁゆるいといっても勾配は5%程度はあります。
その距離4.87km
ここを269Wで走行。
入りは先頭を280W平均で走りますが、
後ろから楽しそうな会話が聞こえたので、このペースでと思ったら・・・
しばらくしたら後ろがいない・・・
最初の2kmを283Wで走り、案の定
自分も後半たれてしまいました。
コレあかんやつや・・・・
(なにしてんの!?)
最初上げすぎて後がタレるという一番良くないペース配分。
朝一暖機運転もせずフルパワーでいくとこうなりますよね。
全員のペースを乱してしまいましたね。
というわけで本番はビルドアップ、つまり最初は余裕を持って入らないと後で出力がどんどん下がっていくということがわかりました。
セクション2
さて、第2セクションからは一気に勾配があがります。
何を隠そう、ここからが勝負なのです。
あれがあります。あれが。
籠神社入り口から強烈な、そう強烈な激坂が。
スタートから断続的に15%程度の激坂が来ます。
第2セクションの最初はリア32の激軽スプロケットに助けられます。
以前ここで脚をついた苦い経験を思い出しますが
ここを超えて
”ヤッター超えたぞ超えたぞ–ーーー❢❢❢”
よろこんでたら、
急勾配
看板が見えます…
あれっつ・・・あれれ
えっ!?ナニコレ。ナニコレ珍百景!?
(なんだそれっバカッ❢❢❢)
というわけで最初の激坂はダミー。
フリーザの第一形態、
急勾配区間は2つあり、後半の方が断然キツイ。
22%の超激坂
これが最終形態なのです。
筋肉の戦いへ
ここからは筋肉の戦いです。
ケイデンスはなんと50程度に落ちてしまっています。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ケイデンス50回転とは?毎分50回の回転数であり、
ママチャリのおばちゃんがゆっくり漕いでいる時の回転数
登坂ではもんのすごい筋肉を使う。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
おもすぎるギアの弊害
52-34のセミコンパクトクランク×12-32のワイドスプロケですが、
34ー32でも自分にとってはおもすぎるようです。
ここからは急激にタレとの戦いです。
筋肉を使ってしまったことにより大腿四頭筋、ハムストリングスに乳酸がたまり、
心拍がどれだけ酸素を供給してもパワーがでない状況になったのでございます。
(なにがございますだ❢❢)
ときおりダンシングでしのぎますが、大腿四頭筋に強烈な負荷がかかるため
持続しても数秒のみです。
ATP-CP系という超短時間のエネルギー源を使えますが、使える時間が短い。
6-8秒程度。
しかも筋肉にダメージが来ます。
そうこうするうちに、
左のふくらはぎがピクピクしだしています。
なにっ❢❢
まさか、ミネラル等の不足等により
脳からの電気信号が筋肉の細胞に上手く伝わらないだと…
(本番そんなこと考えてないだろっ❢❢)
さてそれもこれもパワーが出すぎている問題が考えられます。
ホビーレーサーはスプロケがおもすぎる。というのはバイシクルクラブの情報です。
ケイデンスを最低でも70近くまで持っていかなければレースに適合しているとは言えないようです。
しかしこれ以上リアのスプロケ(ギア歯車)を変えることはできません。
フロントを変えれば良いのですが、フロントはパワーメーターがついているのです。
さて、強烈な区間を過ぎると、パワーの絶対値が下がってきていることに気付かされます。
理論上のCP60(60分推定出せるパワーの平均値)などはとうに下回り、
あとはキツイコースとの戦いになります。
過去の自分との戦いなのであります。
第3セクション
第3セクションのつづら折れ区間に入ります。
ここは激坂を超えて勾配がゆるくなる区間です。
しかし今回は上げすぎて九十九折も十分ツライ。
九十九折では、勾配のキツイ内周から入るか、
勾配のゆるい外周から入るかを迷うところですが、
勾配のゆるい外周から入るべきとのこと。
賛成賛成❢❢
筋肉を使ってはいけないというのが鉄則のようです。
しかし天下の公道ですので車の邪魔にならないようなコースを選びます。
というか、
朝5時からこんなとこを走っているひとは
釣り人か僕らくらいなもんですがね。
タレとの戦い
ここからはタレ、
まぁ我々セキサイメンバーが言うところの
通称エバラとの戦い。
平均パワーと、現在パワーを目安に淡々と回します。
展望台がみえ、そこからがまた長いったら長い。
心拍数はおそらく80-90%
これ、どれくらいか言いますと
海で溺れてる感じの感覚ですかね。
タイムトライアルというのはその時間における全力パワーを出すものです。
つまり1時間にわたる全力パワーの総量が結果に結びつく格好となります。
第5セクション
さらに最終セクションは勾配が一気にゆるくなり、高速なコースになります。
ゆるくなったところでギアを緩めればタイムが出ません。
今まで溺れてきたのが報われないのです。
あとは精神修行ですね。
ここはまぁいわゆるペースの増減もポイントですが、いかにスピード、いわゆる速度を乗せていくかも重要になります。
いわゆる筋肉の出力が重要な部分です。
(いわゆるが多すぎて読みにくいわ❢❢❢)
しかし既に筋肉の出力が格段に下がっている状況下では何もできません。
それでも最後の方はすこ~しパワーを上げることはできたようです。
結局セクション1-4までで47:35秒 NP252W
でした。
籠神社からは
恐ろしい負荷でしたよね。
というわけで頂上まで…
最後は倒れそうになりましたよ。
郡上看板まで
絶好調で、体重も自転車も軽量化してきましたが、
およそ3分タイムを縮めることができました。
途中何度も辞めたくなりましたが、頂上までくるとその世界は格別です。
三叉路看板ゴール地点から郡上看板まで大分ありますが、
ここからさらに奥に行くと絶景が広がっています。
天空の道、いわゆるスカイラインです。
片知渓谷の標高は1,000mを超えています。
はるか北方には奥美濃や飛騨を構成する山々が神々しく、朝日に輝いています。
気温は涼しく、今が6月の末ということをわすれさせるようなそんな雰囲気。
気候がよければ御嶽山がみえるとのこと。
今日は残念ながら濃い霧で白山や御嶽山は見えませんでした。
1,000m級の山々
その尾根を切り裂いてワインディングロードが作られています。
天空の道
スカイラインですね。
昔の人々は霊峰というように、山に神を映し出していたようです。
それはなぜか、自力でここに登ればその答えが体感できるのかもしれません。
さて、頂上の差路で、2人とはお別れ。
ダンディさんはふくらはぎ異常でDNFです。
ここ片知渓谷は万全の体制で望んでも無事頂上まで行けるかどうかはわからないのです。
さて、としさんにここからの道を教えていただき、板取方面に向かいます。
朝の6時にお友達とお別れ。
トシさんとおかりんさんはなんとこれから2本目を登るそう・・・・
信じられませんねぇ・・・
最近は追い込むことをせず、ただひたすらに体脂肪燃焼ライドを繰り返していたわけですが、
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かなり強くなってそうですね。乗スカ80分切りは確実かな。長野県側なら75分切れますね。
今年はまだ片知登ってなかったから、僕も参加したかったです。
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マブさんのリア32なんですね!
驚きです!
わたしはフロントコンパクトでリア28なので、ギア比はマブさんの方が少し軽いので実際の感覚はどうなのか気になります(^^;;
パワーメーターもすっーごい気になっています♪