【10分でわかる】構造用合板とコンパネの違いについて解説

さてみなさんこんにちは

まぶちでございますよ。

今日はよくある質問について

構造用合板とコンパネの違いについて解説していきたいと思います。


ちなみに、市場シェアでいくと、ざっくり構造用合板90%、コンパネ2%くらいになります。

合板とは?

まずは合板の概念をお話します。

無垢の板に対して

合板というのは、肉でたとえるとベーコンになります。

無垢の板は、肉で例えると生肉ブロックです。

合板は加工してあるんですね。

※トマト工業もいれている日新合板さんHPより転載


合板は薄くスライスした単板であるベニヤを交互に合わせていきます。

側面から視ると3枚、5枚、7枚など奇数枚の複合形状になっております。

これは中芯のコアから両端に同じ材料をあわせていくサンドイッチ形式であるからです。

別の素材をもってくると、湿度、温度等条件でソリが発生するためです。

そのため合板は無垢材に比べて品質が均等で、反りにくく、繊維方向の強度差が少ない。

といった木工を工業化させるための要件をいくつも備えている素材になるのです。

合板のメリット

合板のメリットをいくつかあげます。

  • 1.製品のバリエーションが豊富(加工品のため)
  • 2.釘、ビス等の保持力が非常に高い
  • 3.あらゆる方向性からの強度が高い

といった特徴を備えています。

○構造用合板の種類

構造用合板は建築に使用する構造という意味です。

合板にはこうして製品を識別するスタンプが裏面に打たれております。
商品でいうところのパッケージみたいなものですね。

F☆☆☆☆

構造用合板

特類 2級

C-D

製造者

などのデータが記載されています。

もう????ですよね。

実際、ここでこれらの種類をわかっている人は非常に少ないです。

○1級、2級等級について

1級、2級というのは試験の種類です。


等級≒強度等級とおぼえましょう。

通常一般的には2級試験合格で必要十分のため市販に出回っているのはほぼ2級です。

2級は2級試験に合格してます。という証であり、

市中にはほぼ2級相当ばかり

と覚えると、

なんだ2級品かぁ・・・

などと思わなくてもよいということですね。

1級はラワン材を想定しているため、ラワン構造用合板自体レアな商品です。

ちなみに2級試験は長手方向の曲げ試験、1級になると長手方向に加え、短手方向の曲げ試験などが入ります。

2級で十分で、2級(試験合格品)と捉えてください。


ちなみに、なぜコンパネに1級、2級のくくりがあるかということなのですが、

コンクリートを入れて固めるので、外にむかって相当の圧力がかかることがわかります。

そのため強度が重要というお客様もいらっしゃいます。

○特類、1類(接着剤)

さてお次は特類、1類です。

1級、1類とかもうわけがわかりませんよね。

この類というのは接着剤の種【類】というように覚えましょう。

合板においては接着剤の種類が極めて重要になります。
耐水性≒接着剤能力

と捉えることができそうです。

DIYをされる方だとよく分かると思いますが、合板の側面から波打ったように剥離しているケースをよく見ると思います。

あれ、合板が内装用の2類等の合板を使っている場合よくなります。

これは単板の問題もあるのですが、単板を積層しているその層間で接着剤の剥離がでてしまっているのです。
そもそも接着剤の剥離がなければ、中に水も浸透しませんし、波打つこと自体少ないです。

さきほど2類という話をしましたが、耐水性接着剤にはおおまかにわけて3種あります。

これが特類、1類、2類です。

木工業界では、タイプ1、タイプ2と言ったりします。類では分かりづらいですので

タイプの呼び方の方が個人的には好きです。

その1類、2類を分けるのは、接着剤の種【類】になります。

特類(フェノール系接着剤)1類(メラミン系接着剤)2類(ユリア系接着剤)になります。

もうわけがわかりませんが、

ユリア≒尿素です。

つまり尿素系接着剤

こちらはイメージしやすいのは木工ボンドです。あれ、お湯につけると簡単にふやけますが、

あんなイメージです。

メラミン系は、熱で硬化させる必要があります。

熱で硬化させるので、水には若干強いです。

フェノール系については、より長時間熱と硬化剤反応で硬化させる必要があります。

ユリア→メラミン→フェノール

の順番で性能が高くなると覚えましょう。

メラミンとフェノールを間違えやすいので、

フェノール≒フェラーリ≒高級

この方程式が重要です。


ほんとね、この表記はなんとかしてほしい。

会社なら秒速で改善案をだしますが、大人の事業や長い歴史でそうもいかないのでしょう。

改善案として、

耐水性A

表面品質表C

表面品質裏D

強度試験B合格

などだったら本当にわかりやすいんですがね。


とにかく分かりづらい。名古屋高速くらいわかりづらいんです。

(どんなたとえだ❢)

○表面品質等級

C-Dという表記があります。

こちらは、表面の品質等級になります。

Aが最高で、ABCDの4段階になっています。

構造用合板はだいたいC-Dグレードが多いです。内部に入る構造用で、表面を良くする必要性がありませんのでね。


表面がC、裏面がDというグレードですよ。ということを教えてくれているのです。

さて、ここで注意点ですが、このCDグレードですが、同じC-Dでもばらつきが非常に多いです。


はっきり言ってかなりアバウト。


なぜなら木材の原料自体が生物でアバウトだからというのもありますし、またメーカーによって大きくかわります。

合板は最終表面をサンディングして(研磨)仕上げますが、この番手によって全く違うような見た目になります。

そのためここについてはあまり当てにならない。とご理解ください。

C-Dは表面品質等級 あまりあてにならない。

○標準寸法

厚みは

5、5.5、6、7.5、9,12,15,18,24,28,30mmの各種があります。

サイズは910mm✕1820mmの3尺6尺の他にも

3尺8尺、3尺9尺、3尺10尺などという巨大なものまであります。

○ホルムアルデヒド発散等級

F☆☆☆☆については、ホルムアルデヒドの発散が0.3mg/L以下ということで、

最上位区分がF☆☆☆☆のグレードになります。

現在国内メーカーからでてくる構造用合板はF☆☆☆☆になります。

平成15年のシックハウス対策において、建築基準法が改正されました。

ここでは、内装仕上げ材については使用制限が設けられました。

現在国内に出回っているものは殆どF☆☆☆☆です。

一部無印の物があるので注意が必要かと思います。

トマト工業では、ホルマリンキャッチャー材を塗布してこの基準をクリアするための

塗布作業をおこなったことがあります。


試験の範囲内ではありますが、特類フェノール系接着剤のほうが

1類メラミン系接着剤よりもホルムアルデヒドの発散量が少ないです。※どちらも試験は合格した前提です。

改正建築基準法では、建築内装仕上げ材についてこのような使用制限があります。

ただし、これはあくまで建築内装仕上げ材にかかわる法律です。

内装の家具等については制限をうけないため、

変な家具をおいたらホルムアルデヒドバンバン出てたとしてもおかしくはないですね。

※最も面積が小さい分、大きな影響はないかもしれませんが。

○コンパネについて

次はコンパネについての解説です。

コンパネについてはお客さんから質問があったとき、確認しなければならないことがあります。

コンクリート型枠用パネル通称、コンパネですが、

これは土木の概念です。

建築の概念でいうと、通常の合板、構造用合板のことをコンパネという大工さんが多数おられます。

土木の世界ではコンクリート型枠パネルであるが、

建築系の方は36尺合板のことをコンパネと呼ぶ人も多い。

ここでは、

構造用合板≒構造用合板

コンクリート型枠用パネル≒コンパネ

というように定義し、統一いたします。

※セイホク社・セイホクコートより

こういう塗装がかけたもののことを言います。
黄色一辺倒だったのですが、最近このようにカラフルなコートも出てきています。

とても良いですね。

最近は、国産材の活用もみなおされてきており、スギヒノキなどの伐採がこうした合板メーカーの

努力もあり進んできています。

とても良いことですね。


○使用用途

コンパネは枠を組んで水槽のようにし、コンクリートが固まったらこれを外します。

コンクリートをながしこむための即席の水槽。

とご理解ください。

そのためコンクリート型枠用パネルというのですが、コンクリートからはがれやすいように鏡面になっております。

鏡面ではなく、多少凹凸はあります。

一般的にはウレタンのイエロー塗装がかけてあるパネルになります。

もともと東南アジアでとれるラワン材が中心だったんですが、

最近は国内の針葉樹合板のものが増えてきております。

スギ、ヒノキなどの間伐材を使用しているので、我々岐阜県においてもかなりの伐採がすすんできています。

花粉症持ちの方には朗報ですね!!

これもこういった商品がどんどん出てきてくれるおかげなんですね。

○コンパネの耐水性

コンパネについては、基材がタイプ1耐水合板になります。

こちらの合板は、接着剤がメラミン系でフェノール系接着剤よりも性能が落ちます。

構造用合板の特類のほうが耐水性は高いです。

ではなぜ、コンクリート型枠用の方が耐水性が劣るのかということですが、

構造用は、建物の中にずっと入り続ける長期使用を前提としています。

コンパネについては、一時的に取り外す消耗品になります。

ラワンで転用回数が5-10回

針葉樹だとそこから転用回数が2割程度減るということです。いずれにしても

短期的な利用を前提としているため、タイプ1耐水レベルでOKという理解なんですね。

○サイズの注記

サイズについては注意が必要です。

通常構造用合板のサイズは910✕1820mmが適合サイズになるのですが、

このコンパネについては900✕1800mmサイズが適合サイズとなります。

すこし小さくなることを覚えておいてください。

36サイズのみで、ほとんど特殊サイズはないものと解釈してください。




以上がわかりにくい合板と構造用合板、コンパネの解説になります。

トマト工業では、これら構造用合板、コンパネとも加工、販売をいたしております。ぜひご利用ください。

トマト工業株式会社はこちら

【10分でわかる】構造用合板とコンパネの違いについて解説”へ6件のコメント

  1. 壁谷恵一 より:

    トラックの荷台にはる耐水コンパネは良いものはないですか巾90㎝長さ159㎝3枚86cm159cm1枚 厚さ12mmです。アドバイスお願いします。

  2. rpxfn670 より:

    トラックの荷台にはる耐水コンパネは、コンクリート型枠用の合板がコスパが良いと思います。
    黄色い塗装ボードです。
    https://da16t.com/bed/
    パネコートなどの名前で流通しているはずです。
    グリーンの板もありますが、こちらは流通量は少ないです。
    ホームセンターであればカットもしてもらえると思います。

  3. やま より:

    建築、建材等には全くの素人です。

    台所の床が部分的にフカフカしてきたのですが、リフォームするにも予算が無く、主だった所にコンパネを敷きました(6枚分程)ところ、 匂いが気になります。調べてみると、接着剤に含まれる有害物質ではないかということでした。コンパネは本来外で使う物で、内装には針葉樹合板を使うとも。

    針葉樹合板も検討したのですが、床に敷くには表面がボコボコでむかないと思ったので、素人判断でコンパネを使用してしまいました。
    ホームセンターで確認してもらったところ、両方ともF☆☆☆☆でした。

    針葉樹合板ならむき出しで内装に使用しても問題なく、匂いもしないのでしょうか?
    また、もしこのままコンパネを敷いたままにするとすれば、何か匂いや有害物質を除去できる方法はないでしょうか?
    専門家のご意見をお聞かせいただけるとありがたいです。

  4. rpxfn670 より:

    お問い合わせ頂き、ありがとうございました。

    ここでいうコンパネはコンクリート型枠用の塗装パネルとして回答いたします。
    ※通常の12mmなどの合板と混在する可能性があるので

    可能性の高い順に答えていきたいと思います。

    ○可能性1
    さて、まず床下ということで最も可能性が高いのは床下からの臭気になります。
    床下は空気が滞留しやすく、悪臭が逃げる道になってしまっている可能性があります。
    合板の継ぎ目、段差等隙間によって悪臭が上がってくるケースがあります。
    まずは本当にコンパネの悪臭なのかどうなのか?
    をきちんと把握する必要があると思います。

    継ぎ目、段差等空気の流れを一旦防いで見て判別ができると思います。

    ○可能性2
    では合板からの臭いというものに関しては0かと言うと
    極めて低いですがゼロと言い切る事はできないと思います。

    コンパネ材台板(純粋な合板)の臭いについては
    F☆☆☆☆はホルムアルデヒド発散等級のグレードですので、ほとんど発散はしていないと考えられます。(発散は0ではありません。)

    塗装面については、コンクリート型枠用パネルは湿気硬化型、反応型ウレタン塗料を
    使うケースが多いです。
    イソシアネートによる喘息過敏症特に、TDI系(トルエンジイソシアネート)によるアレルギー反応についてはよく報告されています。
    ただし通常工場での連続加工中の問題であり、数枚であること、反応が終わったものであることから相当可能性は低いのではないかと推察されます。

    そのためまとめると可能性としてもっとも大きいのは、床下からの臭い、続いて塗装面の問題となろうかと思います。
    ※頂いた情報だけではこのくらいしか判別が付きませんが、ご理解をいただきますようよろしくお願い致します。

    トマト工業馬渕

  5. 細野 務 より:

    レイズドベッド式の花壇を作ろうと考えています。水平な地面の上に板で長方形の枠を組み、中に土を入れた大きな花壇です。つまり高床式の花壇になります。内側は常に湿り気がある土と接触するので、耐湿性能が求められます。
    ここの情報は大変に参考になりました。
    花壇の枠に使用する板は、フェノール系接着剤が用いられた特類の合板が良いでしょうか?
    又は、コンクリート型枠パネルが良いでしょうか?
    素人的には、コンパネの方が表面がツルツルしていて水気に強いのではと思うのですが……。
    特類の合板か?、コンパネか? 悩んでおります。
    更に、防腐用塗料の塗布は効果が期待出来ますか?

  6. rpxfn670 より:

    レイズドベッド式の花壇について

    コンクリート型枠パネルのほうが土接地面の劣化は少ないと思います。
    特類といっても、接着剤等級で、
    単板自体は普通の板ですので、湿気による劣化はあります。
    ※これはどの木材にも言えることです。
    ウレタン塗装品の場合、土面からの湿気流入が抑えられるという点で塗装品のほうが明確に耐久性が上がると推察されます。
    ただし常時湿潤状態ではウレタン特有の加水分解により劣化はしますので永続的にもつものでありません。
    防腐塗料の効果については、単板表層の防腐による劣化はある程度抑えられるのではないかと推察されます。

    いずれにしてもどちらにおいても10年間もつものではないのでご理解ください。
    どうぞよろしくお願い致します。

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