ド田舎ロケット8
8.マーケティングの勉強へ
L社への訪問
マーケティングへの回帰
これは我々のテーマでした。
ここで、マーケティングの真髄を学ぶこと。
これが我々に求められていること。
大学で学んだマーケティングというのは、学問であり
それは実地ではありません。
大手企業を中心とした過去の理論になります。
そこで我々は我々の製品におけるマーケティングを学ぶ必要があったのです。
これこそ、
明治維新において
日本が欧米に学んだことに等しいんだ。
そんな話をしたと思います。
(大げさすぎるわバカッ❢❢❢)
そして橋本くんとマーケティングの話をしました。
私が大学で学んできたマーケティング手法というのは、
実はすでに化石のようになっておりました。
やはり理論も定期的にアップデートしないとだめですね。
新しいアップルやグーグル、フェイスブックが取り入れている手法というものを逆にこちらが教えて貰う立場になりました。
”橋本くん、今のマーケティングはそんなふうになってたんやね❢❢❢”
そんな驚きがありました。
我々が学ぶこともまた多い。
と思います。
大学の学問が役に立たない。
そんなことを言われるケースがあります。
しかしそうは思いません。
学問と経験両方からその本質を見出すことが大事なのではないでしょうか。
◎ソーシャルマーケティング
商品開発には社会性が必要である。
と言う言葉を最初に橋本くんが提案してきたとき、
正直
”何いってんだこの人は・・・”
そう思いました。
化石時代のマーケティング手法しか知らない私は
社会性とか
そんなことを考えたこともありませんでした。
営利目的である従来のマーケティングに対し、
社会性を付与することでより効果的に商品を訴求できるのではないか。
そんな話をしたと思います。
その理想論とも思える理論は確かに少しづつ浸透していくことになります。
日本という国は明治維新で世界でも稀に見る革命を起こした国です。
明治日本のようになにかをモデルとしてそこに到達する努力をするとき、日本人というのはものすごい能力を発揮することは歴史が証明しています。
なにかをベンチマークして、それを踏襲していくこと。
それが大事なのではないでしょうか。
優れたものを参考にしよう。
そう思いました。
◎日本が誇るべきもの
日本には世界に誇るべきいろんなものがあります。
自動車、金属加工技術、工作機械、素材技術、家電、和食
岐阜県関市は県内屈指の製造業のまちです。
東海エリアですと自動車産業に隠れがちですが、
関の刃物に代表される金属加工業は特に非常に素晴らしい評価を得ています。
また、我々建材業界も熾烈な戦いを争ってきた歴史を持ちます。
その代表格が住宅設備、いわゆる住設とよばれる分野です。
例えばキッチンにおいては
この狭い日本の中でたくさんの製造メーカーがしのぎを削ってきました。
こうした業界に対し、勉強をさせていただく必要がある。
そう思いました。
我々は、黒船から、すべてを学ばねばならないのです。
◎吉田松陰先生
かつて吉田松陰先生は、黒船が来たとき、
弟子の金子重野助とともに、
盗んだ小舟で
黒船に乗り込もうとしました。
今から考えると
ただのテロリストやん・・・・
思うんですが、
後の松陰先生の言葉にこうあります。
かくすれば、かくなるものと知りながら
やむにやまれぬ大和魂。
(こうすれば、こうなるものとは重々知ってはいるが、
我々の魂が行動させるのだ。)
松陰先生の魂が我々に乗り移りました。
そうと分かれば話は早い。
早速マーケティングを学びに行きます。
私の武儀一番と呼ばれる
へったくそな運転で。
”事故ったらゴメンネ♡”
などといいながら。
◎学びの中にこそ発見はある。
そして遠く離れた岐阜市のL社ショールームへ訪れました。
アラフォーのおっさんと、どっからどう見ても大学生の2人連れが、
日中のきらびやかな、L社のショールームに入っていきます。
そこは我々にとってマーケティングの宝庫でした。
この熾烈な戦いを勝ち抜いてきた企業の商品軍はいわばスターです
日陰モノ、カマド◎マ、シダ植物、これらとは反対の製品です。
ここでマーケティングを学ぶ。
それは優に1日でもおれますが午後から予定があるので、限られた時間の中で必死にメモをとります。
”ここの構造はどうなっているのでしょうか?”
”なぜ、こういう思考になっているのでしょうか?”
”ここの目的は?お客さんの声は?”
”はぁああああ、なるほど❢、ふうぅううう”
とか言ってたと思います。
この場所において検討違いで異様に細かい質問を繰り返すのには、ショールームのお姉さんもどう思ったでしょうか。
しかし我々も”恥”と引き換えに大きなものを得られた気がします。
帰りの車では興奮していました。
”橋本くん、文明開化の音がするなぁ❢”
(なんだ文明開化てバカッ❢❢❢)
(なんだ文明開化てバカッ❢❢❢)
”そうですね❢❢❢”
この日の橋本君の日報にこうあります。
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L社ショールームへ行き激しい戦いに勝ち抜いてきた
日本の名高き住宅設備業界のトレンドを見てきました。
(このあたりの文体個人的に大好きですね❢❢❢)
お風呂を愛する国、日本の住宅設備業界だけあり質が高くL社ならではのお風呂空間が展示されていました。
いろんな制約がある中で、あそこまでこったものはできないですが
我々トマト工業はL社、T社よりも
もっとお客様のニーズに沿った製品ができると信じています。
(このあたりの自信は最高ですね❢❢❢)
着々と、プロジェクトが進んでいっています。
そのフェーズならではの楽しさや辛いこともあると思いますが、
stay hungry stay foolish
で行きたいと思っっています❢❢❢
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stay hungry stay foolish
うんうん、なるほどなるほど。確かに確かに。
いい言葉だ。
stay hungry stay foolish
私も生粋の美濃人ですから英語はさっぱりわかりませんが、素晴らしい思いです。
(英語わかれよ❢❢❢)
マーケティングの観点というのは、
マーケット側にたってものづくりをするということです。
自分が作りたいものを作るのではない。
これが出発点だったはず。
橋本君の日報にもこうあります。
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5月にはゴールドマンサックス研修です。お客様の求めているものを作らなければ売れません。これは真冬に格安で風鈴を売っているような状態と同じだと思います。
したがって、ニーズのあるもの。はもちろんのことお客様自体が気づいていないニーズをとことん理解して製品制作につなげて行きたいです。
社長、絶対成功させましょうね。
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お客様自体が気づいていないニーズ。
これは新しい発見ですね。
会社もこの新しい人材によって大きな学びを得ているのです。
◎学びの場はたくさんある。
ショールームで学んできた我々ですが、
中小企業には、サポートしてくれる機関がさまざまあります。
そして関市ビジネスサポートセンター、通称セキビズさんにもお邪魔することに。
セキビズさんへ
関の尾関市長さんは、当代を代表する人物でありますが、
その関市長さん肝いりの事業が関市ビジネスサポートセンターです。
中小企業者が一番困ってることは売上アップなのです。
国の制度とかよく見てるんですが、
中小企業が一番困っているのがこの売上アップ。
しかし従来の国の制度は低利融資とか、専門家派遣とか、ミラ◎ポとかちょっとずれてるんですよね。
ミラ◎ポとかログインするだけで達成感が得られます。
中小企業の経営支援❢❢❢
未来のサポート❢❢❢
業務効率化❢❢❢
言う割に、あなたに
一番時間取られてるんですが的な。
ゴール(ログイン)前が硬い、
全盛期のカンナバーロか❢❢❢
(言いすぎだろ❢❢❢)
あんまりいうとポアされるんであれですが、
そこでこの売上アップにフォーカスしたのがこのセキビズさん。
ニーズにあっているという意味ではそういう意味でもマーケティングですよね。
売上アップのための支援を受けられるものです。
このセキビズさん。
セキビズさんへ行き、商売のアドバイスをもらいに行きました。
ここの副センター長、松浦さんは、マラソン仲間であるとともに
元インターン生として活躍された経験を持っておられるのです。
いわば橋本君の先輩にしてあこがれの人。
セキビズさんに行き、当初のシャワーの案を出して話をしました。
終始和やかなうちに相談会が進んでいきます。
橋本君のプレゼンテーションも熱を帯びています。
シャワールーム(コードネーム:クラリス)という名前で始動しておりましたが、
ここで、より消費者にわかりやすい名前をつけると良い。
というアドバイスをいただきました。
そしてこれが後にシャワールームの社名を生み出すこととなるのです。