いざ、ヒルクライムの聖地へ。その2

先日スーパーに家族で行きまして、

嫁さんが、

”あなたっ❢❢さっきから喋ってばっかいるけど、カートくらい押してよっ❢❢”

”えっそうだった!?、マジで。”

”何のための太い足なのよっ❢❢”

”何のためって、ペダル回すためにきまってんでしょーがよっ❢❢

ワハハハ❢❢”
(バカの煮込みうどんだな❢❢)

という会話がありましたよね。

まぶちでございますよ。

どうも。

 

さて、乗鞍ヒルクライ(変なとこで略すなっ❢❢)第2回

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今日はこれのお話。

会場へチームのみんなで自走で向かうと、すでに人だかりが。

チームで固まって話をしていると

ダンディF川さんとYさんが。

二人ともヒルクライムが速く、朝練にはあまりみえませんが、

スラっとしたいかにもヒルクライマーの体型。

羨ましいです。

僕も自転車界でいけばアンコ型じゃないですか。

自転車界の大乃国の名をほしいままにしてますのでね。

そのYさんが後輪のクイックを前に向けたほうが良いよ!

と教えてくれました。

なるほど集団走行でクイックリリースレバーが後ろ向きになっていれば

接触で後輪が外れる可能性も捨て切れません。


空気抵抗を意識して後向きにする癖が着いてましたのでね。

あわてて前向きにします。

これで安心。

みんなと話したりしてすごくリラックスできました。

でSTARTが近づきます。

いざっスタート

集団になって、

一斉にSTART。

いきなり上り坂がきつく、ここで集団の気分に載せられると脚を使うよ❢

とダンディF川さんに教えてもらったので、マイペースで刻みます。

最初の勾配がきつい区間をあまり上げ過ぎないように…

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今回練習を重ねたのにでられなかったキャプテンの意思を受けて走ってます。

マイペースを心がけたほうがいい。というM口さんのアドバイスと

急勾配で頑張りすぎるな。ということが本にも書いてあり、

パワーを一定にすることをとにかく心がけました。

給水を忘れずに!

そして給水、N本さんにもらったドリンクは非常に濃厚です。

ヒルクライムではガンガン糖分が消費されます。

呼吸を止めるドリンク補給はあまり回数をあげられないので、

エネルギー補給には大変よかったと思います。

定期的に必ず意識的に給水をするようにしました。

気温は低いはずなのに全身ベッタベタになっています。

ヘルメットからは汗がぼたぼたと落ちてきます。

給水は命綱ですね。

キツくても給水、キツくても給水です。

意識的にやらないと完全に脱水症状になりますね。
※特に時間が1時間半になりますのでね。

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※帰りの写真から流用

朝練ではパンチにつぐパンチですが、今回は逆。

如何に

同じパワーを1時間半にわたる長時間出し続けられるか。

そういった勝負になりそうです。

パワーの増減を如何に抑えるかに力を注ぎます。

とは言え心拍計が正しくはたらいてないので
(締め付けを緩くしすぎました。ただその分呼吸は楽になったと思います。)

強度はまさに自分自身との対話になりそうです。

しばらく走ると同じような方たちとペースを刻むことになります。

低速といえど空気抵抗が0ではありません。

ほとんどの場面で前走者の後につくことを意識します。

ペースも刻んでもらえますしね。

現在世界のマラソン業界は、ペースメーカーなしにトップタイムを出すことは不可能とされているようです。

そのくらいペースメーカーというのは大事な役割なんですね。

後を向くと、こちらもペーサーになってたりして面白い。
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本来ペーサーとして機能すべき心拍計は100以下。完全におかしいです。

ケイデンス計は動くので80前後を維持。

たまにダンシングを入れたいのですが、結構モモがパンパンで体力を消耗しそうです。

筋肉は疲労すればレース中に回復が見込めません。

時折
休むダンシングを入れながら走ります。

距離的にはとにかく長い。

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また休めるポイントがほとんどありません。

腰に違和感

急勾配になると背中全体を使わないと前に進んでくれません。

高強度+長時間になるので

猛烈に腰に違和感が出てきて、そのうち痛くなり始めました。

なぜかヒルクライムをすると腰痛が発生するのです。

レースの殆どがこの腰痛との戦いになりました。

 

元気100倍❢❢

それでも周りを走っているO-RACINGの皆さんをみるとみるみる元気が出てきます。

不思議ですね。

F川さんは他の方たちと比べて明らかに登り方が違います。

普通もっとガチャガチャしてるのですが、

ハンドルの上部を握ってひょうひょうと登っています。

後からみるとほとんどポタリングをしているかのようなキレイなフォーム。

 

他の参加者が状態を揺らしながら登って行くのに

全くブレがありませんね。不思議な感覚。

まるで一本の線ができているようです。

僕はブレブレでガチャガチャしてるので腰が痛くなるのでしょう。

とはいえ習得は一朝一夕ではできないので、今は我慢です。

ヒルクライムが我慢大会なんですね。

我慢大会なら得意ですがね。こちとら。

夫婦松をすぎると

やや下り傾向が続きます。

Oさんから頂いた事前情報と同じ。

数少ないドラフティングエリアです。

ここで後ろに付けれれば30ー40%はパワーがセーブでき、若干ではありますが、心拍を回復できそうです。

後から追い抜いていく人の後につき、

必死にドラフティングポジションにつきます。

Kさんからもらったジェルパックでアミノ酸を補給。

チームセキサイのメンバーからも支えてもらってます。

 

そしてでれなかった人の想いも背負っているはず。

だから背中が痛くなるんか…

 

 

一人で笑いが出てきます。

たった一人のヒルクライムならとうの昔に諦めて、ポタリングしてます。

しかしながら周りにいろんな人がいるので頑張らざるをえないでしょう。

ヒルクライム中、他のメンバーの方たちに合えば

左手を上げて頑張ろうの合図をします。

時折しゃべります。

これがどれだけ心強いか。

前方にオギ練のヒルクライマーじろーさんがいました。

ブログ⇒じろーのちゃりんこ練習日記2

片知35分台のじろーさんは理論値で乗鞍スカイラインを1時間19分程度で登れる実力があるはず。
※片知指数×2.27が乗鞍のタイムです。

モンタッチ指数とは

(乗鞍スカイラインのタイム÷2.27≒片知タイム)

(乗鞍スカイラインのタイム≒片知タイム×2.27)

しかし今回ものすごい汗でかなりきつそう。

脱水症状なのかもしれません。

”牽きます❢❢”

というと、

 

 

”先に行って下さい❢❢”


そんな会話がありました。

メンバーにあえば左手を上げて頑張ろうの合図。

朝練の魂はいつもここにあります。

一人で走ってれば、確実に心が折れてポタリングペースになっているほどの強度です。

自転車に乗っていれば調子の悪い日もあれば、

調子の良い日もあります。

すべてひっくるめて自転車なんですが、

手を抜いているメンバーなど誰一人いないはず。

昔のように一人ではない僕は

いろんなメンバーに支えてもらって走っているのです。

しかしとにかく苦しい

悶絶するほどの苦しさです。

 

 

おそらく心拍数は160-170くらいでしょうか。

心拍計は壊れて100を下回っていますが、おそらく150以上をキープしていたと思います。

頂上に近づくにつれ、

登って行くと

下の方は木々が生い茂っていましたが、やがて低木中心となり、

そしてやがて

森林が生息できる限界

いわゆる

森林限界を超えてきます。

そこはまさに天界と呼ぶにふさわしい場所。

外界とは隔絶された場所です。

向こうの方に名のありそうな山々が見えています。

名前はわかりません。

登山家がなぜ命を賭してまで登山をするのか、謎でしたがなんとなくわかるような気がしますね。

P1310096P1310097

もう、斜度がどうとか詳しいことは全くわかりません。

心拍計ももちろんパワーメーターもありませんが、

これはもう自分との戦いです。

距離は18.4km、よくわからないと思いますが、

 

ほぼ関市街から上之保の入り口までとほぼ同じ距離。

これがずっときつい上りが続くイメージですね。

しかも高山ですので、空気が薄いということがいえます。

普通から考えればとんでもない苦行なんですが、

不思議と楽しい。

苦しいけど楽しい。

P1310099

自分だけではないですからね。

 

周りみんな自転車で登っているのです。

森林限界を超えてからもワインディングロードが続いています。

右からアタックのように抜かれることもありますが、気にしません。

唯一の平坦区間、これも後から飛び出した選手の後についてドラフティング。

事前情報で得ていたのでなんとか間に合いました。

筋肉と心拍の限界値が来ており、他力本願だろうが前に進まないと行けないのです。

いろんなもん背負ってますのでね。

ももの前側、大腿四頭筋にモワーモワワワーッツが溜まってきているのが容易にわかります。

これがヒルクライムなんですね。

 

 
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レース終盤に差し掛かると若干斜度がゆるくなるのですが、スピードが全く出ません。

筋肉の出力が完全に落ちきっています。

恐れていた筋肉の使いすぎでしょうか。

本来ならここで脚を残しておかなければならないと思います。

足全体が乳酸まみれになり、かと言って心拍も一杯です。

全身のセンサーが動くのを拒否してるよう。

標高2,700mに近づいており、酸素濃度が薄くなっているのも原因の一つかと思います。

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※写真は下り時の物。

これがヒルクライムなんですね。

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あまりの景色にうっとりです。

これが乗鞍。

標高3,000m超級日本屈指の高山です。

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今回朝練チームから

初のヒルクライムに誘っていただきました。

ヒルクライムはいままで自分の

範囲外と思って出走する意識がありませんでしたが、

本当に良かったです。

新しい不思議体験がまた一つ増えたような気がします。

とりあえず体験してみる、

前回のクリテリウムもそうですが、まずやってみるというのは大切なことなんですね。

さかのぼって考えるに、

もしあのとき子供のチャリンコを見に行ってなかったら。

そしてアサヒのアルミクロスではなく、スチールクロスを買ってしまっていたら…

そして勇気をだして朝練の門を叩かなかったら・・・

今、この体験はありえなかったと思います。

とにかく感謝。

圧倒的感謝です。

乗鞍来てよかったー!!

tikyuu

P1310110

それでもゴールへ刻一刻と近づいています。

なんか隣から意味不明のうめき声が聞こえたりします。

”あはばいあおいるあじゃおうら”

”がらうおうりあおがじおたゆあいら”

まさに阿鼻叫喚の地獄絵図。

まぁ声が出てるかそうでないかの違いだけで、

こちらも本質はかわらないのですがね。

斜度はゆるくなりますが、一向にパワーが上がりません。

18.4kmもの長い長いヒルクライムも終わりを告げようとしています。

ついに直線でフィニッシュラインが近づいてきました。

もうろうとする意識のなか

フィニッシュラインでは人だかりが出来ており、

両側から応援してもらえます。

(がんばれーっつ)

(がんばれーッツ❢❢)

最後の応援を自らのエネルギーに変えて

そして感動のゴール。

出しきれたのか?と言われればそれはわかりませんが、

少なくとも必死だったことは事実です。

でれなかった人の思い、応援してくれる方に答えようとする思い。

いろんな想いを背負って走ったつもりです。

結果的にはまったく登れないという自分を変えるようなそんなヒルクライムでした。

自分の当初目標を上回ることができ本当に嬉しく思いました。

頂上ではたくさんの人たちがおり、とてつもない達成感とそして感動がそこには待っていました。

あらためて

山が好きで、自転車が好きなんだとそう思いました・・・・・・・・・

続く…

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セキサイチーム連絡です。

次回ライド予定の投票を行います。

1人1回の投票をお願いします。

コメントはどちらでも良いです。

期限は7月26日火曜日までです。
よろしくおねがいいたします。
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その2に続く…


いざ、ヒルクライムの聖地へ。その2”へ3件のコメント

  1. i より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    天気が素晴らしく良かったのですね〜、ここ数年は雨降りばかりらしいです。
    マボさんの速さは、日頃から体脂肪率を管理されていることと、朝練ですいつも最後まで必死に回し続けていること、心に魂を受け継げられる器があることだと思っています。
    またシマノ鈴鹿TTに向けてハードな練習が始まりますので、お互い頑張っていきましょう!

  2. マボ より:

    SECRET: 1
    PASS: 78c8c9376dbf2bccc66344f755bc2a4a
    ありがとうございました❢❢
    I藤さんの朝練魂のお陰です❢❢

    本当に天気がよくて最高でした。

    シマノ鈴鹿では初めてでなかなか上手く行かない点もあるかと思いますが、死ぬ気で回したいと思います。

    今後ともよろしくお願い致します❢

  3. マボ より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ありがとうございました❢❢

    天気は不思議と良くなって本当に良かったです。

    I藤さんの朝練魂のお陰です。

    あれだけ練習していたのに残念でしたが、
    完全復活していただいてまた引きずり回していただければと思います。
    また朝練楽しみにしています。

    シマノ鈴鹿ではチームは違いますが、がんばりたいと思います❢❢

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