素材のはなし。光触媒
今日は接着剤商社さんが来て”光触媒”についての話をしてくれました。
光触媒はその原料は 酸化チタン という物が使われているそうです。
この”酸化チタン”ですが、難しそうな名前とは逆に非常に身の回りにありふれた一般的な商品のようです。
なぜなら一般的な塗料の白にはほとんど使われているからです。
ホワイトの発色を出そうとするためには必ず酸化チタンが必要となります。
このチタンには光→正しくは紫外線を浴びると周りに強力なエネルギーを放出して周りを壊す働きがあるようです。
これが酸化チタンの光触媒効果です。
ガードレールなどをさわったことがあると思いますが、このガードレールは触ると白い粉が付くと思います。
これはチタンを含んだ塗料が塗料中のチタンの光触媒効果で壊されて出てきたもの。らしいです。
そういえば白い外壁などは触るとチョークのような粉がついて来ますね。(チョーキング)
弊社の防水トップコートも耐候性の弱いものですとチョーキングをおこします。
だんだん樹脂分がチョークの粉のようになって飛んで言ってしまうんですね。
今新しい外壁材で光触媒効果のあるサイディングなどがありますが、これについてはガードレールなどと同じになっては困りますよね。
そういう場合は、紫外線吸収剤(日焼け止めクリーム)などで紫外線をカットしてあるようです。その外側、表面にチタンが出ており、付着した有機物などを分解してくれるのです。
自然界にはとても面白い素材がたくさんありますね!
有益な知識を持っている商社さんや問屋さんというのは社会にとって絶対に必要な存在であると思います。