最新のボード加工設備とは?静岡丸仲商事さんへ行ってきた件②

さてみなさま

こんにちは。

まぶちでございます。

 

 

静岡の丸仲商事さんへいってきた件について続編となります。

 

前回も非常に長ったらしい文章になりました。

今回もおそらくそうなるだろうと予想されておりますので、よろしくお願い致します。

 

 

 

今回、一発目はこの丸仲縁貼り機械でございます。

大きな木工屋さんにいくと、一社に一台はあると言われる、丸仲製の縁貼り機、その最新鋭機種です。

 

とてもシャープな外観に変わっております。

この縁貼り機械というのは非常に多くの工程がかかるものなんです。

 

それを機械によって省力化しています。

1.プレミーリング:最初に接着面の面精度を出します。

2.糊付け:ホットメルトというのりを塗布します。200度程度の超高温で溶かしたバターのようなのりを塗布していきます。

3.プレス:接着した物を芯財にプレスしてきます。

4.エンドカット:終端をカットします。

5.トリミング:上下にはみ出た余分をカット、削っていきます。

6.スクレーパー:トリミング時に出た切削跡、ナイフマークを除去していきます。

7.ラウンドトリミング:終端部の角張った部分をキレイに面取りします。

8.バフ:はみ出たのりをバフで取っていきます。

 

機械の中に沢山の機能を内包しているので自然と躯体が長くなっていきます。


内部ユニットです。

 

最新鋭のサーボトリミングユニットです。
その内部構造

 

内部の構造です。

正面に転造ボールネジが見えてきます。
実は実は同じような軸が3つついております。

 

これを動かすのはサーボモーターではなく、ステッピングモーターというものです。

サーボモーターの廉価版といった特徴をもつモーターです。

 

位置制御を行う3つの軸がついております。

なぜ3つの軸がついているのか?

ということですが、これは

このようなJ形のカーブを描くエッジ材をはったり、斜め方向のエッジ材を貼ったりできるのです。

こうした形状を再現するために制御モーターを使って動きを制御させてあげる必要があるのです。

つまり軸上でJ型に動いている。ということになります。

 

なおこの機構には、サーボモーターではなくステッピングモーターというものが使われているようです。

 

サーボモーターは、エンコーダーという回転検出器がついており、どのくらい回ったかの制御のほか、結果も提出できるのです。

一方で、ステッピングモーターは指示に従って動くことはできますが、結果の提出はしません。

 

つまり

試験をやりなさい!!と言ったら試験をやって結果をフィードバックしてくるのがサーボモーター

試験をやりなさい!!と言ったら試験をやりっぱなしなのがステッピングモーターになります。

 

ステッピングモーターは価格がサーボモーターの約20%と安く、低回転域のトルクに優れているので

単純、短い距離、遅い動きに関してはステッピングモーターの方が適している。という解答でした。

すべてをサーボモーターにしたら高くついてしまいますのでね。

 

この時点で頭から謎の煙がでそうでしたが、丁寧におしえていただきました。

ありがとうございました。

 

また縁貼り機械について、長年の疑問であったエンドカットがキレイにしあがる理由が解決しました。

その説明は、

同じベルトコンベアに乗っているのであれば、それは止まっているのと同じ

 

という説明です。

 

つまり高速でラインの上を動いているボードがありますが、この終端、先端をキレイにカットしていきます。

これは刃物を斜めに入れていると思っていました。

しかしカッターユニット自体が同じ速度で移動していれば、

カッターを真下に下ろすと、材料に対して垂直に降りる。

 

ということです。

言葉で説明は難しいのですが、個人的には本当にスッキリとした気分です。

 

鬼舞辻無惨を倒した後くらいスッキリしたんです。

 

 

さらに深ぼって質問を浴びせかけていたのですが、ここで中の工場に呼ばれました。

 

縁貼り機械一つとってもたくさんの人の思いや、ノウハウがつまっているんだなぁ・・・としみじみ感心しました。

 

ここからは推察ですが、我々例えばスマートフォンなど最新鋭の機器に頭を向けてしまいがちです。

 

つまりこうした”スマホが作れる国がすごいと。”

 

しかしもっと深ぼって考えていくと、素晴らしい製品を作れる、こうした機械のほうがより素晴らしいのではないか。と思うようになりました。

ものづくり・メーカーがより高速に、正確に、そして低コストで作れるからこそ、最新鋭のスマホや電子機器ができてくる。

そう思いました。

 

半導体分野や工作機器、そしてこうした産業用機械では

日本が世界のトップグループをはしっているのはまぎれもない事実です。

日本は海外に負けた負けたとマスメディアを中心に盛んに叫んでいるわけですが、

いやいやいや、そうではないと。

まだまだやれると

そう教えていただいた気がします。

ものづくりって本当に良いものですよね。

(淀川長治かバカッ❢❢)

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