チャリで、石徹白へ。(後編)
さてみなさまこんにちは
まぶちでございますよ。
石徹白編、後編
石徹白は、美濃の最北端に位置し、古くは福井県にありました。
すったもんだの後、白鳥へ編入されたという、ほぼ90%が福井県ということになります。
石徹白の入口から北方向を向くと、
霊峰白山がくっきりと見えます。
白山は、日本三霊山の一つで、あと一個が立山と御嶽で別れているということを考えれば、
日本で、富士山に次ぐ山であると言っても過言ではないと思います。
その白山信仰の拠点がまさにここであるということです。
石徹白の里から、北に2kmいくと、白山中居神社があります。
真っ青な空は澄み渡り、乾いた空気が黄金に輝く稲穂を揺らしています。
水路には脈々と水が行き渡り、自然と共に生きることを覚悟した方々が、せわしなく外で作業をしていました。
さて、かつて石徹白の大杉をみにいったときはここからさらに5kmばかし小川を北上せねばなりませんでした。
今回は神社まで。
白山中居神社
街道を北上すると、突如として空気感が変わることがこの霊感が
我が優秀な政府が減税するつもりくらい、可能性がゼロの私にもなんとなくわかります。
大きな鳥居をくぐり、社叢に入っていくとこれまた空気感が一段とシャキッとすることがわかります。
美濃地方の神木クラスの大木が社叢を囲んでいます。
北西から吹いてくる強い大陸風は、白山の直上で大きな雲をつくり、一年中雨を降らせます。
岐阜県ではあるものの、圧倒的な雨量がある点においては、縄文杉のある環境と酷似しているのかもしれません。
杉の門をくぐります。
厳かな社叢でたった一人参詣をすると、西側にある浄安杉に向かいます。
樹齢数百年の社叢のさらに奥に、巨大な大杉が鎮座しています。
歩くこと5分、浄安杉が見えてきました。
2つに分かれており、大きく天に向かって枝葉を広げています。
ある種末期感がただよう、石徹白の大杉よりも元気に見えます。
特に南から見るとこれが樹木かと疑うほどの胴囲をしています。
さて、白山中居神社をでると、福井方面通行止めのため、折り返し。
86kmとサイクルコンピューターは記載しています。
桧峠(2回目)
標高は700mくらいなので、ここから標高967mの桧峠まで登らねばなりません。
日がでてきた明るい空間をゆっくりと登っていきます。
北濃の里が眼下に見えてきました。
リムブレーキなので手がしびれてきますね。
GIANT‐プロペルという台湾のジャイアント社のエアロフレームの自転車。
とても快適で、大好きなんですが、どうもフォーク形状がほぼディスクブレーキと同じです。
ディスクブレーキは、フォーク周りに剛性が必要らしく、フォークがガッチリと作ってあります。
つまりは、前側のハンドルが過剛性になりやすく、それを自転車ライターの安井さんが指摘していました。
私も100kmを超えると手がしびれてきます。
道の駅白山からは、側道を通って白山市街まで。
駅前の大和屋さんに立ち寄ってカツ丼を食べることに。
毎度言ってるんですが、福井のカツ丼の流れで、薄いカツが何枚も入ってて、とても美味しい。
ここからは、エアロフレームを活かして高速で帰ってきました。美濃まで。
美濃
私は、美濃市にある武儀高校出身なので、美濃へ返ってくると実家感がすごいですね。
美濃でアイスといえば、末広堂のモナカアイスです。
テイクアウトで購入できます。
硬いですが、食べごたえがあってとても美味しい。
というわけで、石徹白から自宅まで往復で174km.
今季の最長不到記録でした。
朝5時にスタートし、3時に帰宅。
石徹白はたしかに何もありません。
しかしその石徹白にはすべてが揃ってる。
そんな風にも感じました。