【屋外使用可】軽くて強い!FRP板の魅力と使い方を徹底紹介(用途・価格)

さて皆様こんにちは
まぶちでございますよ。

今日はFRPについて

FRP板とは?

FRP(Fiber Reinforced Plastic)板は、ガラス繊維やカーボン繊維を樹脂で固めた複合材料です。


一般的に使用される樹脂はポリエステル樹脂やエポキシ樹脂で、

これらを繊維と組み合わせることで、強度や耐久性を向上させています。

強度の原理は、写真をみてもらうように、

樹脂で繊維を固めてあるので、曲げ強度が高くなることがわかると思います。

FRP板の特徴

FRP板が多くの現場で採用される理由は、その優れた特性にあります。

・軽量で高強度
FRPは金属に比べて軽く、それでいて強度が高いのが特徴です。特に曲げや衝撃に対する耐性が高く、長期間使用しても変形しにくいです。金属、たとえば鉄は比重がおよそ8ですが、FRP板は1.4から1.5と非常に軽量。約80%くらい軽量化が可能です。
・耐候性・耐水性に優れる
FRP板は、屋外でも使えます。雨や紫外線の影響を受けにくく、屋外でも長持ちします。特にポリエステル樹脂系のFRPは耐水性に優れ、浴室や屋外設備の部材としても使用されます。
・絶縁性が高い
電気を通さないため、電気設備のカバー材としても適しています。電気工事の際のヘルメットがFRPなのもそのためです。

FRP板の主な用途

FRP板は、建築や工業製品、家庭用品まで幅広い分野で活用されています。

車両分野
トラックの外装

実は、コンビニなどへの輸送車、あれにも使われています。

 

外側は厚めのFRP(3mm等)、金属と比べて腐食がないのがメリットです。

比重8のスチールに比べて比重1.45くらいのFRP板であれば、軽量化がはかれます。

全装をスチールからFRPに変えることで、顕著に燃費が向上したというデータもあります。

 

内側は、薄手のFRP(0.6mm等)で軽量化、

下側にもFRPを貼るのは、融雪剤による腐食を防ぐ目的です。

 

建築分野
屋根材や外壁パネル
防水用ライニング材
浴室やプールの構造

外板(ガルバリウム鋼板代替え)

屋外で使用できるメリットから、外装材として使用されることが多いです。意匠性が高くないので、仮設住宅などの内外装にそのまま使用されることが多いです。釘保持力をもたせるために、耐水合板と貼合するケースが多いです。

工業用途
電気絶縁ブロック
電気絶縁ができることから、ブロック状にして電気工事あるいは、電力関係の部署に使用されます。

耐電セパレータ
耐電性が必要な部分については、FRPが採用されます。特に、長期間保持が必要な部分においては特にFRPがすぐれています。

土留板
水分がかかる部分にも吸水性の極めて低いFRPが使用されます。

封止板
上記の観点から、たとえばセメントを流し込む場所などの封止板として使用されることがあります。型枠となって取り外されるケースやそのまま嵌めて保持されるケース、両方があります。

電気絶縁板
電気絶縁板として使用されます。これはたとえば電池材料の仕切り板であったり、ケースの外板であったりと様々な場所に使用されます。

防護板
これは単純に防御板として使用されるケースです。とくに曲げ強度が必要とされる場合、採用されます。

家庭用品
収納棚のパネル
キッチンや家具の表面材

その他
タイル裏打補強材
タイルなどの硬質パネルは、衝撃で割れるケースがあります。その場合、裏に曲げ強度が高いこの板をはることで、折損を防ぐことができます。

●コラム●

なぜFRP板は模様がつくのか?

 

FRP板は、完全フラットではなく、表層に模様なものが浮き上がってきます。

これはなぜでしょうか?

実は、さきに複合材料と述べました。

ポリエステル樹脂とガラスの硬化収縮の違いによるものが大きいです。

一般的なポリエステル樹脂は硬化時に収縮します。一方でガラスは体積が変わらないので、

その効果収縮による差が、こうして表面に出てきます。

 

FRP板のメリット・デメリット

メリット
耐久性が高い → 腐食や劣化に強く、長期間使用可能。
軽量で扱いやすい → 施工がしやすく、加工もしやすい。
メンテナンスが簡単 → 汚れがつきにくく、掃除がしやすい。
デザイン性が高い → 表面仕上げのバリエーションが豊富で、見た目が美しい。

デメリット
価格がやや高め → 一般的なプラスチック素材よりもコストがかかる。
紫外線劣化の可能性 → 長期間の屋外使用では、劣化防止の対策が必要。
特定の薬品に弱い → 強い酸やアルカリには注意が必要。

FRP板の選び方

用途に応じて適切なFRP板を選ぶことが重要です。

厚みの選び方
0.6mm~1mm → 軽量パネルや表面材向け
2mm~3mm → 建築用パネルや防水材向け
4mm~5mm → 耐久性が求められる構造材向け

サイズの選び方
3×6尺(910×1820mm) → 一般的な建材サイズ
4×8尺(1220×2440mm) → 大型設備や工場向け

まとめ

FRP板は、軽量かつ高強度で耐久性にも優れた素材です。建築や工業用途、家庭用品などさまざまな分野で活用されており、適切な厚みやサイズを選ぶことで、さらに効果的に使用できます。

FRP板を活用し、強くて美しい仕上がりを実現しましょう。

FRP板の価格

タイプ 厚(mm) 幅(mm) 長さ(mm) メーカー 価格 切断 切削 貼合 穴開 研磨 化粧 塗装
ホワイト平板 耐圧板 耐圧板 3.0 1,000 2,000 バンポー工業 12,980円
ホワイト平板 抗菌・HACCP 2.0 1,000 2,000 ラミルクス 8,980円
ホワイトエンボス 抗菌・HACCP 2.0 1,000 2,000 ラミルクス 9,980円
ホワイトHG4000 抗菌・HACCP 2.0 1,000 2,000 ラミルクス 10,980円
木目ラミグラフ 木目 2.5 1,000 2,000 ラミルクス 12,980円

トマト工業では、FRP板の販売と加工を全国に1枚からお届けできます。

ではまたねーー!!

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