不燃建材と刃物について
さてみなさまこんにちは
まぶちでございます。
今日は仕事のお話。
雨が多くて自転車乗れませんからね。
最近はですね、とにかく会社にコバエが多く、朝から
【コバエ半端ないですねー❢❢】
【ハエがすごすぎ❢❢】
とみんなで話しております。
または
【バエルね-❢❢】
というような挨拶になっております。
(なわけあるか❢❢)
というわけで、今日は刃物のお話
トマト工業のマシニングセンタには一つの機械でだいたい5本から7本の刃物がストックされております。
一番多いものだと20本程度
これをツールを機械が変えながら切削していくわけです。
切削というのは彫刻刀みたいなもので材料をゴリゴリ削っていくのです。
トマト工業では、そのビットを超硬もしくはダイヤにて行っております。
基本的にDIYの木工工具鋼である炭素工具鋼や金属加工で使われる高速度工具鋼(ハイス)などは使いません。
○硬さの違い
硬さの表現というのは、
超硬?うーん、めっちゃ硬い。ダイヤ??ガッチガチやで。
などという説明になりそうですが、
(なるかバカッ❢❢)
さらに我々文系脳、いわゆるカナやんのような脳だと
超硬?うーん硬いかな。カレからもらった腕時計くらい硬いかな。
ダイヤ?めちゃくちゃ硬いかな。カレとの絆くらい硬い。大好き♡
となります。
(アホか❢❢)
つまり定量的にわかんないわけです。
これを具体的に説明するには専門の数値が必要。
ビッカース硬さでいうとわかりやすいですよね。
ドラゴンボールの戦闘力みたいなもんです。
炭素工具鋼:ビッカース硬さ 約500
ハイス鋼:ビッカース硬さ 約700
超硬合金:ビッカース硬さ 約2000
ダイヤ:ビッカース硬さ 約8000
だいたいこんな感じですかね。
※試験ではないので、細かい数値を覚える必要がありません。感覚値として覚えておくことが重要ですね。
炭素工具鋼は、ひげ剃りの刃やのこぎりの刃をイメージしてください。
超硬合金は、なじみがありませんが、トンネルなどの岩盤掘削や、コンクリートドリルの刃先などに使われます。
じゃあダイヤが一番じゃないの。やっぱりダイヤね。
となりそうですが、実はそうでもなくコストとの兼ね合いになるのです。
当然刃物コストはダイヤが一番高く、工具鋼やハイスが安いです。
しかしハイスだと一瞬で刃物が切れなくなります。
ちなみに、トマト工業内で実地実験をしたことがあり、その際は
ハイス鋼までは論外で、超硬に比してダイヤが16倍の刃物の持ちを実現しました。
ちなみに、ダイヤは超硬刃に比べてお値段約8倍します。
めちゃめちゃ高級品なんです。
またダイヤといっても透明なアレではなく、真っ黒なプレートになります。刃物全体がダイヤというわけではなく
接触面のみダイヤなんです。
このプレートを切断加工して刃物に貼り付けるようなイメージですね。
ほんのちょっとのプレートが刃物の先端に貼り付けてあります。
なので見分け方は黒いプレートということになります。
刃先に、0.1-0.2mmくらいの黒いプレートが貼り付けてあるのがわかると思います。
これがまさかのダイヤ
刃持ちが16倍でお値段8倍なら、ダイヤね。やっぱりダイヤ。
こうなりそうなもんなのですが、超硬もメリットがあるんです。
だから超硬も存在してるんですね。
こちらが超硬、鋼色をしているので見分けがつきにくいですが、先が尖っています。
○超硬のメリット
超硬合金はサファイアと同じくらいの硬さを持ちます。※ダイヤもサファイアも一切持っておらず、親近感はゼロでございます。
超硬は、炭化タングステンをコバルト等の非常に靭性のある粘りある素材を混ぜて作っている工具になります。
そのため粘りがあるんですね。
【あの、・・・金属でねばりとかワケワカンないんですけど・・・納豆ですか?】
と言われそうですが、そうではありません。
破折までの粘りが必要なケースがあるんです。
【破折までの粘り????】
硬さはダイヤほどないけど折れにくいんです。
【固くないけど割れにくいってどういうこと!?ワケワカンないんですけど・・・】
【国民がガリガリなのに、ひとりだけブクブクしてるくらいわけわかんないんですケド❢❢】
【みんなが飢えで苦しんでるのに、1人だけロケット遊びしてるくらいワケワカンないんですケド❢❢】
硬さはないけど折れにくい。
たとえば、クッキーとグミがあったとしましょう。
このとき、クッキーはグミより硬いですが、グミより折れ曲がりには弱いですよね。
これが粘りです。
全盛期の霧島の土俵際くらいの粘りなんです。
ダイヤは、この粘りがないので刃先を細くするとすぐに破折して飛んでいってしまうんです。
つまりクッキーのようなものですね。
ですので、刃角を尖らせることができず鈍角で叩き割るようなイメージです。
ナタみたいなもんですね。そう、ナタ。
なまくらの方が丈夫だったりするんですが。
で、超硬、超硬は刃先をとんがらせることができるんです。
ピンピンに尖らせるといいことがありますよね。
そうです。切れるんです。
キレてるんです。
(さっぱりわからんわ❢❢)
もし紙を、ナタで叩き割ったら綺麗に切れませんよね。
これが包丁であれば綺麗にきれます。
これがつまり超硬とダイヤの違いになります。
例えば、表層に薄いシートが貼ってあるいわゆる化粧合板の場合、
ダイヤチップソーより上記の理由で超硬のほうが確実に綺麗にきれます。
ただし刃物の耐久性は低くなります。
このようなトレードオフの関係があります。
ルータービットも同じで、耐久性を求めればダイヤに行き着くんですが、とはいえ細いもの、細かい加工品はダイヤではできません。
脆いからです。
超硬の場合とんがった形状の刃物ができるので、細いビット等でも対応ができたりします。
こういった違いがあります。
●エンドミル(ルータービット)仕様時の注意点
工具で切削すると、ルータービットが歪み、精度に誤差が出ることがあります。
これの解決方法は、
①工具突き出し量を短くする。
工具先端が長いとタワミ量が大きくなり先端にブレが出て誤差ができます。
そのため工具突き出し量を短くする手配が取られます。
②刃物の軸心剛性を高くする。
刃物の軸心剛性を高くするのは、軸径の大きいビットを利用する。
通常刃先だけ超硬がついているのであれば、全て超硬の超硬合金ソリッド刃物を使う。
などの方法が取られます。
刃物を最適に組み合わせること。
これが大事なんですよね。