阿千葉城と山岳信仰の石徹白地方へ行こう!古城探検第24弾 1回
さて今回は、ゴールデンウィークを使って石徹白(いとしろ)の大杉を見に行こうという企画。
石徹白は白鳥のもっと奥の方です。
霊峰”白山”信仰の地域になります。
場所は奥郡上、奥美濃と言った方がよいでしょうか?
冬場はスキー場で混み合います。
郡上八幡手前の売店です。
その名もグルメ通り。
これは行かないわけには行かないでしょう。
なかは多少うすくらいものの、そばは美味しかったです。
となりに売店も併設。
ここでおみやげにとってもセンスの良い湯のみを買いました。
帰りに嫁に見せたところ
”フフッ”
と鼻で笑われました。
なぜでしょうか?
関からですと
美濃→美並→郡上八幡→郡上大和(やまと)→白鳥→石徹白
という流れです。
どんどん標高が高くなってくるのです。
ここから一気に石徹白手前まで。
とても心地よい風が吹いています。
というか寒いくらい。
標高が1,000mを超えているので、4度は低いです。
そのため気温も12度しかありません。
道中35にもなるおっさんが
あまえんぼうソフトクリーム
を買って食べます。
あまえんぼうソフトクリームを一つ。
ええいいましたとも。
ここがまさに勇気の出しどころ。功名が辻というわけですね。
お店では近隣の情報を聞き出すことも目的の一つというわけです。
こういった地元のお店で情報を集めます。
ここから峠道をやく20分行くと石徹白(いとしろ)に付きます。
この看板にもありますが、やはり白山信仰の聖地。
そのシンボルともなるのが樹齢1,800年を誇る石徹白の大杉なのです。
遠方の山に雪がかぶっています。
先客がいましたが、この石徹白の大杉の入り口、白山中居神社にて駐車し、謹んで拝観することに。
子どもたち2人は眠っていたのと外が寒かったので一人で行くことに。
この判断が後に事件を引き起こすことになろうとは・・・
樹齢1,000年を超えるであろう木々、大木がゴロゴロしています。
写真では全く伝わりませんが、その神々しさが心に響いてきます。
桜が咲いています。この時期に葉桜ですので如何に気温が低いかがわかります。
樹高40m級の大木の参拝道は圧巻のひとこと。
そびえたつ神々しい木々は写真に収まりきれません。
ここで浄安杉の看板を発見。
距離は300メートル。
好奇心には勝てません。
山道の300mが如何にきついかはよくわかっているつもりですが、
早く行って子どもたちを迎えに行こうと早足で歩きます。
しかしながら、標高が高いため空気が若干うすくすぐに息切れします。
このような道をあるくこと10-15分で先鋒に巨木が見えてきました。
この2本の巨木こそ、白鳥の浄安杉です。
樹齢は軽く1,000年をこしているでしょうか?
写真をとっていると何やら遠くの方でブザー的なものがなっております。
まさか!と思って坂をかけおります。
登るだけでもキツイのに
300mを直登してきてここから全速力で下っていきます。
ヘロヘロになって神社につくと、
”ブーッブーッ”
なるブザーと共に子どもたちの泣き声が聞こえてきます。
”パパーっ””パパーっ”
となき声が聞こえてきます。
こっちは空気の薄いなか、
300m登って、走って降りてきています。
返答しそうにも言葉にできないです。
小田和正の気持ちが
今しがたわかりました。
なるブザーを止め、号泣する二人を抱きかかえて車に戻りました。
二人にもあやまりたおし、
周りの方には大変ご迷惑をかけてしまいました。
すみませんです。
ここで持病のぜんそくが
呼んでもないのにこんにちはします。
ぜんそくというと小児がかかって呼吸がしにくいというイメージがありますが、
咽喉が炎症をおこし、気道が小さくなるため笛をふくように
”ヒューヒュー”いいます。
桃の天然水かよ!
とおもいますが、あんな可愛げは全くなく、
”ヒューヒュー”はホントきつい
笛吹き野郎なのでございます。
さてここから笛吹き野郎一行は大杉に向かいます。
白山中居神社を左手に折れ
約6km車で登った位置に樹齢1,800年の石徹白の大杉が鎮座しています。
途中滝があったのでパチリ。
まだ葉がついていない木々があります。
ダートのような道を登ること約15分
中継所に付きます。
あまりに寒いので、服を探すもないので
仕方なく二人に仕事着をきせます。
方角的には右上が名古屋、左下が福井方面です。
現在地から250mでいとしろ大杉そこから信者の方は20kmを歩いていくようです。
ここで自然の雄大さ、厳しさを体感し、浮世との決別をはかるのでしょうか。
昔の人の信仰心というものはすさまじいものがありますね。
わかりにくいですが、尾根の左端が現在地となります。
頂上まで250mですが、この急勾配がつづきます。
降りてきたバイカーの方と話すと
”キツイですわー”とのこと。
気合を入れて登っていきます。
あまえんぼうソフトのお店の方もこの石段についてはキツイとのこと。
はっきり言って、子供の方が早いです。
中学の頃中濃駅伝で
伝説の
5人抜かれ
を達成しましたが、まさにあの時のデジャブが浮かびます。
もう一度いいます。
5人抜きではなく、
5人抜かれでございます。
意識が飛びそうになる中、直登します。
途中ブナでしょうか?
大木があります。
写真では伝わりにくいですが、それぞれの木々に魂が宿りそうな神々しい山です。
すぐそこの山には雪がかぶっています。
降りてくる人がみんな景気付けの挨拶と言葉を交わしてくれます。
頂上は平地になっております。
杉林になっており、中央の木陰から
ある種”異様な”
大樹が見えます。
すぐにわかりました。
あれこそお目当ての神木でございます。
かけだしていきます。
ユニフォームにあるのがトマト工業のトマトちゃんです。
この大木こそ、1,800年もの長きにわたりこの場所に鎮座する霊木、
石徹白の大杉です。
一瞬立ち枯れのようで生命力は感じませんが、枝からはしっかりと葉が息づいています。
加子母の1,600年の大杉もそうですが、ある程度長い年月を経つと樹高が50-60mにもなると思います。
しかしそうした高い木は雷などで先端がとれてしまうこともあるとおもいます。
また台風などでは恐ろしい荷重が幹にかかってくると思います。
そうした厳しい条件下で先が折れても
何千年も生きているこの木が白山信仰のシンボルとなっていったのでしょうか?
一度見てみたかったですが、とてもスッキリしました。
ぜんそくはスッキリしないですが・・・
ここで一句。
ぜんそくが なにするものぞ 霊木の 千幾年の ときをおもえば
つづく