マシニングの故障
主力加工機の鋸軸付きマシニングセンタが故障しました。
NC(数値制御)機械はXYZを座標と見立て、その座標通りにサーボモーターが回転して軸を動かすことで成り立っています。
今回の故障はこのFANUC製サーボモーター絡みです。
FANUCのアラームSV0436を吐きだし、
Y軸のソフトサーマル異常
というデータがパネルに表示されました。
ということで急ぎ点検すると
電磁弁が動かず自動給油が出来ていませんでした。
オイル不足ではボールネジの駆動が堅くなります。
また冬場はオイルが堅く成りますので、注意が必要デス。
※バターやチョコレートと一緒です。
そのため過電流となり、ソフト側で異常を感知し、止まったと言う事です。
サーボモーターでこのようにアラームがでてある程度その異常箇所を特定してくれるというのはすごいことですね。
また何十年という前の部品も常時在庫で置いているそうです。
そのため日本中で何十年前の機械が未だ現役で動き続けています。
カタログスペック以外のこうした保守、点検機能は現場レベルでは極めて重要です。
FANUCが世界的企業になっているのも分かる気がします。
※最も他のメーカーでもそうかもしれませんが・・・
さすがMADE・IN・JAPANです。
これは中国などではマネできないことだとおもいます。
いずれ一斉に耐用年数を迎えるであろう中国製の安価な機械についてはこのような保守点検という概念がないため
苦労するのでは無いかと思います。
このとき、また日本の製造業が復活してくれれば良いな。と感じています。
さてさてのんきに構える前に、1月6日着に集中しているお客さんの案件をこなすために工場で粉まみれになっている今日この頃です。
追記、後日また±Y軸ハードリミットが表示されました。
これは軸がいきすぎないようにセンサーで止める物ですが、
ここが+と-同時にきてしまったためどちらにも動かす事ができません。
つまり完全に鉄の塊と化してしまいました。
速く治っておくれよ。
と願うばかりです。