品質を現場で作り込む
住宅着工件数が大変増えているようで、弊社の工場も
”てんやわんや”
の状態です。
加えて新規案件も大変増えております。
現在26件の新規案件があり、同時並行して増えております。
景気が確実に上向いているなぁ…と実感している次第です。
お客様には本当に感謝です。
さてさて今日は工場の品質管理についての日記です。
トヨタの先生から
品質は現場で作り込め!
と言われました。
一体なんのこっちゃと言うことですが、
これは各工程で品質を作り込む。
と言う事だと思います。
・・・???だと思いますが、
以前改善研究会で
化粧板カット加工工程での検品作業について
現行より半分の作業時間でできる方法を提案したことがありました。
自分では満足して先生に報告したところ、
全く駄目という評価を頂いてしまったことがありました。
これは
化粧紙貼り→カット加工→検品
という流れでした。
ボクの案は
従来からある
この検品作業を効率化すること
に重点を置きました。
しかし先生の回答はアプローチが全く違いました。
この検品作業を化粧紙貼りの所に組み込むことで
B品を化粧紙のところでストップ出来ます。
つまりどういうことかと申しますと
(3尺6尺)タタミ1マイ分の大きさのボードをまずは化粧紙貼りします。
この際に、異物やハガレなどがあれば大判ごとB品として跳ねてしまいます。
そしてA品のみ次工程に流します。
そして3*6板から20枚ほどの最終製品ができあがります。
仮に大判3*6板1,000枚とすると最終工程の製品は1000枚×20枚(20枚取りできます。)≒2万枚となり、
この20,000枚を検品してB品をはじき出すのは大変な労力となってしまいます。
しかしながら
3*6板の段階でB品を跳ねて(B品大判は後ほどまとめてカット加工時にはじき出す)
ことで飛躍的に検品作業を軽減できます。(というか検品工程自体をなくせます。
)
◎品質を現場でつくりこむ◎
をまとめると要点が次のようになると思います。
次工程に100%のA品を届けることができれば検品という工程自体をまるごとなくすことができる。
次工程にB品をながすと膨大な回収作業が必要となることを心得る。
川でたとえると
上流の細い川でゴミを流したとすると細い川であればカンタンに見つけて取り除くことが出来ます。
しかし、下流の方で大河となってしまうと、もはやそのゴミをみつけることは不可能でしょう。
であるが故に
トヨタでは不良が起こると、機械やライン毎とめてしまう。
ということをやるのだと思います。
そして上流までさかのぼり、元凶を絶ってしまうということです。
真因を追求し、元から絶つというのは本当に大事な事だと思います。
最近でも弊社でカット加工の精度で問題があり、次工程にB品を送り込んでしまったことがあります。
そして最期に検品でその不良をはじくということを行ってしまい、大変苦労した事があります。