切削例
お客様の切削例はなかなか表に出せないので、NCルーターによる切削例をたまにはアップしたいと思います。
耐力面材モイスの切削です。
120mm×120mmサイズ
トマト工業のロゴ入りコースターです。
基材はモイス・比重1.0不燃板です。
マシニングセンタ用1.0mmボールエンドミル
厚みは9.5mmあります。
文字は深さ3ミリ切削、
枠は深さ5ミリ切削しています。
木工用の大型のncルーターですとどうしても大型商品しか加工できないと思われていますが、実際は0.000mm単位の切削ができるので、理論上は細かい文字を彫り込むことができます。
この機械には制約があります。
1.ルータービットの制約
2.NC機械の制御装置メモリ
という方に制約があります。
ビットの制約
1.細かい文字をほりこむとルーター径を細くする必要があります。ルーター径が細いと切削面積が小さくなり加工に時間がかかります。
2.ルーター径が小さくなると刃物強度が落ちるので、切削時に折れやすくなります。
3.ルーター径半径分のRが付いてしまいます。
直径10Φのルータービットの場合、半径5ミリのRがつきます。
また弊社のルーターはファナック0M-CというスタンダードなNC制御装置が付いていますが、リモートバッファというデーター一時保管装置が付いていないため、パソコンからデーターを流しながら読み込んでいくダイレクトNCができません。
木工機のようなNCの場合、金型屋さんなどに比べてデーター量があまり要らないケースが多いため、こうした機能が省かれている可能性があります。
ダイレクトncができないということはファナックの制御装置の内部メモリに一旦データを全て格納する必要があります。
弊社の装置には120mテープ長さのデータ量があります。
これはワードにして約36,000ワードです。
ワード数は多いような気がしますが、
NC機械は、座標値で拾っていくため、
x350.00y500.00というように座標値をデーターに変換し行きます。
そのため、細かい切削の場合、ワードがたくさん必要に成り、内部メモリ容量による制限が大きく成ってきます。
とはいえある程度のロゴやフォントなどには十分対応出来ます。
加工の際はいろいろな制約のなかで最善を尽くすように努力しています。
トマト工業株式会社
岐阜県関市富之保のトマト工業ルーター加工は上記リンクをクリックして下さい。