不燃板、ケイカル板やフレキシブルボードなどは、特殊なシーラー処理を行わないと、紙などを貼った際にウキ、フクレ、ハガレなどの不良が発生します。したがって、水性プライマー、ウレタンプライマー、ウレタン浸透性プライマーなどで処理する必要があります。

プライマー処理とは

接着促進剤です。そのままでは接着しにくい素材に対して、接着性能を向上させる機能があります。
また、下地の不陸調整や目地、柄を目立たなくさせるという下塗り効果も持っています。
大型の乾燥炉を使用することでラインを止めず、ライン上で乾燥することができるため、プライマー加工単価の価格を実現しています。
乾燥の遅い水性プライマーなども乾燥炉を使った処理で高速、安価にプライマーを塗布することができます。
サイズは4尺(1240巾)*10尺(3030巾)まで加工できます。

プライマー処理の加工料金
(ロットにより料金が変わります)

塗料名サイズ(尺)サイズ(mm)片面加工料金両面加工料金仕様用途
ウレタン浸透性プライマー3*6920*1820¥360¥720建材加工、木工、建具、看板部材など
3*8920*2440¥480¥960建材加工、木工、建具、看板部材など
4*81240*2440¥640¥1,280建材加工、木工、建具、看板部材など
ウレタン樹脂プライマー健康への影響が強いため取り扱い停止建材加工、木工、建具、看板部材など
水性プライマー3*6920*1820¥430¥860建材加工、木工、建具、看板部材など
3*8920*2440¥570¥1,140建材加工、木工、建具、看板部材など
4*81240*2440¥760¥1,520建材加工、木工、建具、看板部材など
エポキシプライマー3*6920*1820¥540¥1,080建材加工、木工、建具、看板部材など
3*8920*2440¥720¥1,440建材加工、木工、建具、看板部材など
4*81240*2440¥950¥1,900建材加工、木工、建具、看板部材など

プライマー処理の性能評価

プライマーは接着補助剤であり、それぞれの特徴があります。
それぞれ一長一短の特性をもち、基材によっても相性があります。

ウレタン浸透性プライマーについて

ウレタン浸透性プライマーは建材加工などの用途に主に使用されます。基材の細かい穴や木材の道管の中に入り込み、上塗り塗料との密着を助けます。膜を作るプライマーではないので、塗布量も少なく、乾燥時間も短いのが特徴です。結果としてコストメリットが大きいのが特徴です。ただし、膜を作る物ではないため、不陸のおおい基材や粉をふく基材などでは、接着性能は造膜型よりも落ちます。

ウレタン樹脂系プライマーについて

ウレタン樹脂系プライマーは主に建材、家具などの用途に使用されます。基材の上に樹脂膜を作り、基材と上塗りとの間に造膜して密着を助けます。膜を作るプライマーなので、塗布量が多く必要になります。造膜型なので、多少の不陸調整効果があり、密着性能はウレタン浸透系よりも性能は高いです。ウレタンの湿気硬化型なので溶剤が揮発する際、古いタイプであるとトルエンなどの健康によくない物質を含む場合があります。

水性プライマーについて

水性プライマーは新しく登場した接着補助剤です。水を揮発媒体としているので人体に優しいという特性を持ちます。ただし、水を揮発媒体とするので、造膜効果が薄く、乾燥が遅めであるという特性を持ちます。乾燥には大型の乾燥炉が必要になります。

エポキシプライマーについて

エポキシプライマーは主剤と硬化剤の化学反応によって、強固な膜を作ります。2液反応型は化学変化を起こし、堅い膜を作ることができるので、一番強力な接着補助剤となります。また、硬化後は揮発性はなく、物質も安定しているので、有害物質が発散することは少ないという特徴があります。ただし、プライマーとしてはもっとも高価で、2液反応型のため機械の扱いが難しいという特徴があります。