ゲルコートのスプレー吹きの要領は?

Q:ゲルコートをスプレーで吹きたいのですが、要領などを教えていただけないでしょうか?
A:FRP素材屋さん馬渕です。
いつもお世話になりありがとうございます。
ゲルコートは標準膜厚が重要になってきます。
この膜厚は0.3ー0.4mmになりますので、その値を狙ってガンで吹いてください。
ガンの口径は2.5mm程度
圧力4-5kg/cm2
吹付け基本データ
●吹付け距離 30-50cm
ガンは吹付けエアーがあります。そのため近すぎるとこのエアー圧によりさざなみがでてゲルコートが綺麗に着きません。
その場合は離して施工してください。
逆に近すぎるとミストとしてエアーが分散してしまい衛生的、経済的ではありません。

●吹付け膜圧 0.3mm-0.4mm
膜厚は0.3mm、0.4mmを狙ってください。
後から樹脂中のシンナーが含浸してしまう場合は、塗膜の厚みを厚くしてください。
1㎡あたり約0.5kgー0.7kgでこの値になります。

●一般口径  2.5mm
口径は2.5がゲルコート吹きでは一般的です。もちろん前後しても構いません。

●圧力    4-5kg/cm2
※状況に応じて変化します。
●希釈率
希釈率は口径で左右されますが、通常10%以内で調整してください。
アセトンを入れすぎると物性が低下します。
スチレンを入れると硬化後ゲルコート内部にとどまり硬度がでますが、逆に靭性(曲げ強度)が落ちますので注意が必要です。
またアセトンを入れるほど硬化時間が遅くなっていく傾向が見られます。

 

ゲルコート
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ゲルコートのスプレー吹きの要領は?”へ3件のコメント

  1. まめタンク より:

    ゲルコートを薄める場合アセトンでも大丈夫ですか?

  2. FRP素材屋さん馬渕です。 より:

    いつもお世話になりありがとうございます。
    FRPのゲルコートを塗る場合スチレンと、アセトンが使用されます。
    どちらがいいかという話ですが、スプレー吹きをする場合はアセトンでも可
    スチレンが基本という見解になります。
    理由
    スチレンは硬化後ゲルコート内部にとどまって物体を構成します。
    そのため物性がおちにくく、硬度が硬めになります。
    アセトンは揮発性溶剤ですので、塗布後そこから空気中に蒸散します。
    問題点としては、ローラー塗りなどアセトンが内部に入っていると、抜けようとしてスアナを作ったりフクレの原因になったりすることがあります。
    ガン吹きでアセトンを使用できるのは、揮発が早いので、ミストの段階でアセトンがきちんと飛んでくれるからです。
    安価で入手性が良いのでその点は+に働くと思います。
    このような回答でよろしかったでしょうか?
    どうぞよろしくお願い致します。
    FRP素材屋さん
    http://frpsozai.com/

  3. 中西哲也 より:

    お世話になります。
    トップコートをスプレーガン(口径2mm)で塗装をしたいと考えています。塗装をする前の試し塗りで塗装面がユズ肌になっていしまいます。希釈をアセトン5%やスチレンモノマー5%など色々試しましたが結局アセトン10%+スチレンモノマー5%の希釈が一番シャブシャブな樹脂になり、塗装面も肌が一番綺麗でした。
    もっと塗装面の肌が綺麗に仕上がる希釈率などはありませんか?
    お忙しい中、お手数お掛けしますが宜しくお願いします。

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